どんなことでもそうなんですが、年を重ねるほど失敗のリスクというのは深刻になるものです。
人生ってほんの些細な失敗で一気に転落することだってありますからね。
世間では、そんな人生が一気に急降下するレベルの失敗・失態を挫折と呼ぶようです。
以前にも書きましたが、私の場合は27歳を過ぎたあたりで転落して30代で挫折を経験しました。
↑の記事中でも軽く触れてはいますが、一度は自らの手で人生を終わらせようとしました。
現在は静かに二度目の人生を生きています。(※あえて直接的な表現は避けます)
ところで、どうして冒頭からこんな重いことを書いているのかというと・・・
先日、ある友人から久しぶりに連絡があったことがきっかけだったりします。
細かい経緯は割愛しますが、友人の話を聞くと、何やら信頼していた人間の裏切り行為によって仕事で理不尽なトラブルに巻き込まれ、異動になることがほぼ決まったとか・・・。
ここではあまり詳しい状況を書くことは控えますが、掻い摘んでいうと、これまで真面目に努力して積み重ねてきたものが、罪を着せられて一気に崩れ去ったということです。
ほぼ確定だった明るい未来が、理不尽にも消されてしまったことで、先が見えない状況に陥ってしまいました。
友人は男性で、40代、バツイチ。
養育費も払っているし、これから先の生活も不安です。
実は、この記事は少し前に書き終わっていたのですが、いつ、どのタイミングで公開しようかずっと悩んでいました。
もくじ
仕事では挫折したかもしれないけれど、決して人生に挫折したわけではない!
会社でいろいろあって、理不尽な仕打ちを受けて未来を閉ざされたと語る40代の友人と何年かぶりに話をしたわけなんですが・・・
結論を先にいうとすれば、この言葉に尽きるかなと。
「仕事では挫折したかもしれないけれど、決して人生に挫折したわけではない!」
あくまで私は社会の底辺を彷徨う最下層の人間なので、とても偉そうなアドバイスなんてできないし、サラリーマンの出世とかもよくわからないから、ただただ彼の話を聞くことぐらいしかできなかったんですけどね。
結果的には友人も私と話せてよかったといってくれて、後日、「俺も(死んでないけど)これから先、二度目の人生は楽しく生きようと思うよ」と語っていたので、これで良かったのかなと。
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リアルな痛みこそ生きている証拠
話を聞いていると、離婚後、彼は養育費やら何やらもあるので、とにかく必死にがんばって仕事をしてきたとのこと。
真面目に、そして誠実にひたすら前を向いて・・・。
しかし、ここに来て、信頼していた人間の裏切りによって濡れ衣を着せられ、すべて崩れ去りました。
そんな話を聞いていて、私は夜の世界にいた頃を思い出していました。
昨日までそばにいた仲間が今日から敵になることも日常茶飯事でしたからね。
上を目指すって、言葉だけを表面的に捉えると向上心にあふれていて、とても前向きな印象を受けますが、現実はそんなにキラキラしているものでもなく、欲に塗れてドロドロした部分もあるんですよね・・・
3時間以上は話したかな。
今まで大きな挫折を味わうこともなく、仕事面ではわりと順調だった彼にこれまで誰にも言わなかった私の過去を話しました。
ごくわずかの親しい友人しか知らない私のことを・・・。
- 一度は人生を終わらせようとしたこと
- 身体に傷が残ったこと
- 傷を隠すために夏でも袖のある服装で面接にいってたこと
(※現在、傷跡は消しました) - 離婚後のこと
- 元の夫を養っていたこと
ここには書けないようなこともたくさん話ましたが、ちょっと内容がエグいので割愛させて頂きます。(アドセンスの規約も考慮しています)
そんな私の話を聞いていて「引いたかな?」と一瞬思ったけど、
「ありがとね!」とつぶやいたあとに「これから先どうなるかわからないけど、まだまだやることあるし、人生レベルの挫折じゃないから。」と前向きな言葉が聞けてホッとしました。
決して傷の舐め合いをしたいわけじゃないので、「気にすることないよ」とか「私に比べたら・・・」とか「大丈夫!何とかなるよ。」なんて耳障りのよい言葉は出てきませんでしたが、もしかしたらリアルな痛みこそ生きている証拠なのかもしれません。
私が自分のことを語ったのはそれだけで、あとは話を聞くことにひたすら徹していましたね。
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仕事=人生という価値観がもたらす危険性
いろいろと事情があるのはわかるけど、ものの考え方や価値観が「仕事=人生」に偏ってしまうと、仕事で挫折したときに人生そのものが詰んだ状態に陥ってしまいます。
- 仕事=人生
- 仕事の挫折=人生の挫折
仕事を一生懸命がんばりすぎてしまうと、いつの間にか考え方や価値観も偏ってしまうもので、視野も狭くなりがちです。
本来なら「仕事≠人生」なので「仕事の挫折≠人生の挫折」という公式になるはずなんですけどね。
たしかに仕事での挫折によって職場では不利な立場になることもありますが、それは人生の一部分に過ぎないわけで、人生そのものが終わったわけではありません。
大事なのはこれからの人生をどう生きるかですからね。
私も二度目の人生は静かに楽しく生きてます。
まだ完全に這い上がることはできていませんけどね。
若いうちに挫折を経験しておく必要があるっていうけど?
一般的には「40、50代になってから挫折すると致命的だから、若いうちに挫折を経験しておいた方が良い」みたいに言われることもあるようですけど、人生って思わぬところで突然、急降下しますからね。
「若いうちに挫折を~」なんて言ったって、そんな都合よくはいきませんよ。
「若い頃の挫折経験はその後の人生で糧になる」なんて言われると、もっともらしく聞こえるわけですけど、実際には糧になっていない人もたくさんいますからね。
ただ態度だけ偉そうにしているパワハラ・モラハラ系上司ほど、それらしい言葉を発するわりには自分の失敗や挫折経験がまったくと言っていいほど糧になっていないケースが多いようにも思えます。
現実を真摯に受け止めて、自分の生き方を正せる人だけが挫折を糧にできるんじゃないかなと。
たしかに今まで運良く順調にいってた人が、40代ではじめて大きな挫折を経験する場合は、致命的かもしれません。
とくに打たれ弱い人は、自分を追い込んでしまうので周囲の助けが必要です。
そういう時こそ「挫折を乗り越えてこそ人は強くなる」みたいな上から目線のカッコいいアドバイスよりも、当事者にとってはただ寄り添って話を聞いてくれる存在の方が支えになるんじゃないのかな?
すでに若くない人に向けて「挫折は若いうちに・・・」は逆効果です(笑)
余談ですが、ネットを検索するとそんな情報ばかりで凹むと、友人は語ってましたよ。
こういう時は、下手にネットやSNSなどで情報を拾うよりも、直接話を聞いてくれて、寄り添うように相談に乗ってくれる仕事関係を専門に扱っているカウンセラーの力を借りた方が効果的だったりします。
最近では、24時間365日いつでもプロのカウンセラーに相談できる便利なサービスもありますからね。
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あまり知られていないことかも知れませんが、順調そうに見える人でも実は↑のようなサービスを隠れて利用していたりするんですよね。
自信満々に見える人でも、その裏には24時間365日いつでも相談できる仕事関係を専門に扱っているカウンセラーが味方についているという…。
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正論が人を追い込むことも・・・
- 挫折しないために気をつけること
- 挫折してもドン底から這い上がることが大事
- 挫折したときこそ真価が問われる
ネット上にも↑のような正論はたくさん転がっています。
どれも正しいし、良いことが書かれていますが、これっていうのは大半が挫折する前段階の人に向けられた情報ですからね。
すでに八方塞がりの人が見ると、今からじゃどうにもならないようなアドバイスも多いので余計に追い詰められてしまう危険もあります。
正義感の強い人、情熱的な人ほど弱っている人間に向かって善意でアドバイスをする傾向が強いようです。
こういう時って、正しさや助言よりも自分の存在を受け止めてくれる存在が大切なんじゃないかなと。
もちろん良かれと思っての正論だったり、アドバイスというのは理解できますけどね。
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たとえ社会のレールから外れても人生は続く
40代以降、仕事で挫折してしまうと、たしかに致命的なのは事実です。
状況によっては、出世できなかったり、社会のレールから外れてしまう可能性も否定できません。
だけど、それでも人生は続くのです。
たとえ社会のレールから外れても、生きていく方法はいくらだってあるし、いつまでもひとつの人生に囚われていると、せっかくの40代がつまらないものになってしまいます。
人生に疲れ切ったアラフォーにはなりたくないですよね?
↑の記事では、挫折経験に囚われない生き方について書いています。
どんなことがあっても、どんなに辛くても、これからの生き方次第で良くも悪くも未来は変わりますからね。