男女問わず、30~40代辺りになると・・・
- 自分の人生はこのままでいいのか?
- 自分はいったい何のために生きているのか?
- これまでの人生は正しかったのか?
と、明確な答えのない自問自答を繰り返し、あれこれと思い悩んだり、何も手がつけられなくなることがあるようです。
たしかに30~40代辺りの年代って、男性であれば社会的な責任が重く感じるようになったり、女性であれば妊娠・出産を経験したり、心境や状況も大きく変化する時期でもあるため、人生における葛藤や戸惑いも増えるでしょう。
情緒不安定になりやすいのも理解できます。
こういった現象をミッドライフクライシスと呼ぶようです。
実は私も当時はまったくわからなかったけれど、あらためて振り返ってみると「あ~、あれって実はミッドライフクライシスだったのかな?」と思い当たる節が結構あります。
私の周囲にいた同年代の知人や友人に対しても、それは妙に当てはまるんですよね・・・
ということで、今回のテーマはミッドライフクライシスなんですけど、現在30~40代辺りで悶々と自分の人生について自問自答しているようでしたら、何かヒントになれば嬉しく思います。
ミッドライフクライシスとアラフォークライシスの違いとは?
言葉の響きは似ていますが、ミッドライフクライシスとアラフォークライシスは、また別のものだったりします。
アラフォークライシスが自分が生まれた世代や時代の環境などによって経済的に貧困を強いられたり、婚期を逃したりといった感じで主に経済的な問題であることに対して、ミッドライフクライシスはメンタルだったり、アイデンティティだったり自身の内面的な問題です。
更年期障害とはまた違うみたいですね。(なったことがないのでよくわからないですが・・・)
誰でも生きている意味がわからなかったり、現在の自分を肯定できなかったりすることはあると思いますが、ミッドライフクライシスはもっと複雑で、中にはうつ病を発症したり、自殺する人もいたりして欧米では社会問題として取り上げられることも多々あるみたいです。
私の場合は、過去を振り返って見る限り、どちらかというとアラフォークライシスよりもミッドライフクライシスの影響のほうが強かったように思えます。
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突然目覚める女性たち
ミッドライフクライシス真っ只中で、これまで自分が歩んできた人生に疑問を抱き、あれこれと悩み、葛藤しているうちに突然、何かに目覚める女性たちを何人も見てきました。
- このままの人生でいいのか?
- 今の自分は正しいのか?
- 自分は何を求め、どこを目指すのか?
いろいろと悩んでいるうちに自分自身を保つために多くの人たちが、
- 今の自分じゃダメだ!新しい自分に生まれ変わらなきゃ!
- 同じことの繰り返しじゃつまらない!新しいことを始めなきゃ!
- 自由になりたい!開放されたい!
と思うようになるようです。
その結果、過去の自分を否定したり、突然、傍から見たらよくわからない行動に出る人も女性には多いように思えます。
当時、私の周囲にも同年代で突然何かに目覚める女性が何人かいました。
- 突然、自己啓発に目覚めて発言が意識高い系になる人
- 何か問題があるわけでもないのに突然、会社を辞める人
- 夫婦仲が悪いわけではないのに突然、離婚する人
私の場合、20代後半で人生に挫折を覚え、思い悩んでいる時間の余裕すらなかったこともあって、突然何かに目覚めて妙な行動に出るようなことはありませんでしたが、周囲の人たちを見ていて密かにモヤモヤとした違和感を抱いていました。
友人に連れられて女性だけのよくわからない会合に参加した思い出もあります。知らない人と抱き合ってハイタッチしたり、突然叫びだして号泣する人もいてカオスな空間でしたね・・・
仕事もわりとできて優秀かつ真面目だった人が、突然「私、もう会社辞めるからさ~」とか言い出して、冗談かと思ったら次の仕事も何も決まっていないのに本当に辞めてしまったこともありました。
その1ヶ月後とかに連絡があって、いきなりセレブ設定になっていたのが不思議でしたね。でも話を聞いていると言っていることがおかしかったりして「どうしちゃったの?」って感じでした。
夫婦仲も良くて小さなお子さんがいるのに突然、離婚を切り出して家を出ていった人なんかもいましたね。
他にもいきなり洋服やメイクのセンスがガラリと変わったり、金遣いが荒くなる人もいました。
その後の彼女たちは、いつの間にか熱が冷めて元の生活に戻っていったり、そのまま音信不通になったりといった感じです。
私の友人は今では普通の地味な生活に戻っていますが、当時のことを話題にするのはどこか気まずかったりします。
今、あらためて当時を振り返ってみると、あれっていうのはまさに中年の思春期ってやつで、ミッドライフクライシスによる暴走だったのかな?
随分あとになってミッドライフクライシスという言葉の意味を知ったわけですが、こう考えると妙に納得できたりするんですよね・・・。
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痛いアラサー&アラフォー女子の謎
ネット上でも度々、話題として取り上げられる痛いアラサー&アラフォー女子についてなんですが、
「自分は変わらなければいけない!」
「新しい自分と出会うために何か始めなければいけない!」
というミッドライフクライシス特有の危機感が過剰になってしまい、暴走した結果なんじゃないかなと最近は考えています。
そこに自己顕示欲が加わることで、イタさ加減も増幅するって感じ?
まあ、周囲を巻き込むことなく、誰にも迷惑をかけていない分には自己満足なので良いと思いますけどね。
中年女性のイタさの原点が「過去の自分と決別して新しく生まれ変わる」だったら、それはミッドライフクライシスの影響もあるのではないかなと。
葛藤が過剰な自己否定に変わると危険
人生について思い悩んで何かに目覚める人もいれば、自分の生き方を否定して殻に閉じこもる人もいます。
最初はミッドライフクライシス特有の「生きている意味が見出せない」状態で葛藤するものですが、うつ状態に陥って次第に「こんな自分なんか生きていても仕方ない」という思考になっていく場合は要注意です。
表向きは妙にポジティブだとしても、そういう人が突然、自ら命を絶つケースもありますからね・・・
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まとめ:中年期の危機は非常に厄介
30~40代で突然コツコツと積み上げてきたキャリアを捨てたり、家族を捨てて家を出たり、自己啓発にハマっていった過去の人たちの中には、何年か経って元の生活に戻った人もいれば、音信不通の人もいます。そして現在は悲惨な生活を送っている人も・・・。
久しぶりに当時の記憶を辿って、彼女たちのFacebookアカウントをチェックしてみたのですが、みんな何年か前で止まったままでした。
おそらく世の中には似たような人たちが他にもたくさんいるでしょう。
もしこれが10代だったら若気の至りで済む話なのかもしれません。
しかし、30代以上となればそうはいきませんよね?
失うものも大きいはずです。
ゼロから人生をやり直すのも大変ですからね。
私の場合、20代後半で一度挫折を味わって長い間葛藤していましたが、いつも目の前の現実と向き合うのが精一杯で、突然何かに目覚めるような機会はありませんでした。
それでも人生をやり直すのは大変です。
ただひとつ、目覚めたといえば・・・占いですかね?
とはいえ、私の場合はどちらかというとリアリスト寄りなので、巷の女性たちと占いの捉え方が少し違うみたいなんですけどね。
ミッドライフクライシスについて自分なりに調べてみると、過去にはわからなかったことも妙に納得できたりしました。
今、あらためて当時のことを振り返ってみると、やはり地に足をつけて地道に生きることがどれだけ大切かを痛感させられます。
もし現在30~40代でこれまでの自分の人生や生き方に違和感を抱いていたり、新しい自分に出会うべく、漠然と自分を導いてくれる存在を求めているようでしたら、一度冷静になって考えてみてください。