生きていれば当然、誰でも不安はありますし、嫌なことも起こります。
時にはマイナス思考に陥ってしまうことだってありますよね?
- 仕事がうまくいかない時
- 恋愛がうまくいかない時
- 友達との関係が良好でない時
- 家族との関係が良好でない時
- 体調不良で何もできない時
- うつ状態が続いている時
- 先の見えない将来について考える時
- 目標を見失った時
- 大事なものをなくした時
- 環境が大きく変わった時
できることならどんなことがあっても常にプラス思考で生きていたいものです。
しかし、現実はそうもいかない場合が多々あります。
マイナス思考になってしまうと良くないのは自分でもわかっているけれど、無理にプラス思考になろうとしてもどこか苦しくて、前向きになれない自分が嫌になる・・・そんな時、この記事を参考にしていただけたら何かヒントが得られるかも知れません。
もくじ
マイナス思考の否定は自己否定?
世間ではマイナス思考=ネガティブ思考はダメだというのが常識です。
嫌なことが続いたりしてマイナス思考に陥って思い悩んでいる人に対して、
- マイナス思考はダメだ!何でもプラス思考で考えないと!
- マイナス思考だからうまくいかないんじゃないの?プラス思考に切り替えたら?
- マイナス思考は不幸を引き寄せます。ネガティブなことは一切考えないようにしましょう!
↑といった類の言葉を発する人も世の中にはわりといたりしますからね。
もちろん、プラス思考を勧めてくる人も善意をもってアドバイスしてくれているのはわかりますよ。
しかし、現状の自分はマイナス思考だというのが事実であり、それを否定してプラス思考にもっていこうとしても無理があるのでうまくいかず、苦しむ結果となる場合がほとんどではないでしょうか?
マイナス思考になっている自分を「それじゃダメだ!」と否定する行為は、自己否定に過ぎないというわけです。
ただでさえマイナス思考に陥っているのに、さらにそこに自己否定が加わった状態ですからね・・・。
そんな状態で無理やりプラス思考に切り替えようとすると、マイナス(ネガティブ)要素を見て見ぬ振りした単なる現実逃避になってしまう傾向が強いのではないかと思うわけです。
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プラス思考になったつもりが単なる現実逃避に・・・?
マイナス思考の自分を否定して無理にプラス思考にもっていこうとすると、おかしなことになったりする場合もあります。
先ほども触れたとおり、プラス思考が単なる現実逃避になってしまうケースです。
マイナス(ネガティブ)要素から目を背けて現実逃避ばかりしていても、いつかは現実に引き戻されますし、物事がプラスに転じることなく、同じことを繰り返すパターンも多いでしょう。
自分ではプラス思考のはずなのに、どういうわけか良くないことばかり引き寄せてしまう人ほどこの法則が当てはまるのではないかと思います。
マイナス(ネガティブ)要素から目を背けても、排除することはできません。
「そこにあるもの」を都合良く「ないもの」として思い込んでいるだけの状態は、プラス思考とは違いますからね。
とはいえ、気力回復のための一時的なちょっとした現実逃避というのは気分転換には有効です。
ただし、いくら気分転換のためだといっても、現実逃避ばかりしていると逃げ癖がついてしまう場合もあるので注意してください。
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マイナス思考はデメリットが多いだけ
当たり前の話ですが、人生には良い時期もあれば悪い時期もあります。
そして、人間には長所もあれば短所もあります。
つまり、プラスの面もあればマイナスの面もあるということです。
嬉しい時もあれば、悲しい時もあって当然で、悲しみを知っているからこそ喜びが実感できるものですよね?
プラス思考とマイナス思考もそんな感じでバランスを保って共存しています。
ただし、プラス思考と比較してマイナス思考はデメリットがたくさんあります。
思いつくところを挙げてみると・・・
- モチベーションの低下
- 自己評価が低くなる
- 気持ちが暗くなる
- エネルギーが著しく消耗する
- 生産性の低下
- 思考力の低下
- 判断力の低下
- 視野が狭くなる
- 自信喪失
↑といった感じで、マイナス思考はデメリットが多いわけですよ。
なので、一般的には「マイナス思考は悪」みたいな考え方をされたりするのですが・・・
デメリットが多いだけで、人間であれば誰もが持ち合わせています。
マイナス思考は単にデメリットが多いだけで、頑なに否定する必要はありません。
ただし、ここで注意したいのは、不平不満や愚痴が増えることです。
行き過ぎた不平不満や愚痴などは、周囲にいる人たちの士気を下げてしまいますからね。
女性同士のコミュニケーションとして相手が負担に思わない程度の軽い愚痴でしたら、お互いに気分がスッキリする場合もありますけどね。
マイナス思考を頑なに否定する必要はありませんが、周囲を巻き込んでしまうと人間関係に悪影響を及ぼすので気をつけましょう。
できれば、相談するなら専門家が良いと思います。
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マイナス思考に陥る原因をどこまで理解できているか?
人がマイナス思考に陥る時というのは、心がつらく苦しい時だったりします。
嫌なことやうまくいかないこと、心配事や不安など、想像するだけで心がつらくなる時ってありますよね?
マイナス思考そのものをダメだと否定するよりも、まずはそういった心境に陥ってしまう原因を理解することが大切です。
何かあるとすぐにマイナス思考に陥ってしまう人というのは、原因があったりしますからね。
たとえば・・・
- 過去のトラウマ
- 挫折経験
- 親や家族がマイナス思考
- 必要以上に物事を考えすぎる性格
- 繊細で傷つきやすい性格
- 心配性
↑といった感じで、人それぞれマイナス思考に陥る背景には異なる原因があるものです。
このような相手の根底にある問題を考慮せずに「マイナス思考はダメだよ!プラス思考でいこうよ!」なんて一方的な主張を押し付けてくる人も、この世の中にはわりと多いのではないでしょうか?
また、マイナス思考に陥っている当事者であっても、自分の根底にある問題と向き合うことなく、なんとなく雰囲気に流されて「マイナス思考だから私はダメなんだ!プラス思考にならなきゃ!」と無理やり現状を否定することで思考だけを切り替えようとしている人も結構いるのではないかと思います。
プラス思考以前にマイナス思考の原因をどこまで理解できているかが重要です。
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対処法はマイナス思考とうまく共存すること
この世の中のあらゆるものは、プラス要素とマイナス要素がうまくバランスをとって共存しています。
- 陰と陽
- 光と陰
- 朝と夜
- 作用と反作用
- 動と静
プラス要素とマイナス要素のどちらか一方だけが正しくて、もう一方は正しくないということではありません。
もちろん、それぞれのメリットとデメリットはありますけどね。
先ほど「マイナス思考はデメリットが多いだけ」と書きましたが、無理にマイナス思考を排除しようとするのではなく、人間の思考の一部としてうまく付き合って共存することが重要です。
その第一歩として、マイナス思考に陥ってしまいそうな時は、否定せずに現状の自分を受け入れることが大切です。
人間であれば、マイナス思考の時もあって当然ですからね。
良いとか悪いで片付けるのではなく、マイナス思考の背景にある原因と向き合うことで、発想をうまく転換できるかどうか考えてみましょう。
たとえば、すぐに良くないことばかり想像してしまって、なかなか行動できない性格がマイナス思考に陥る原因でしたら、それは常に最悪の事態をシミュレーションできる能力だと言い換えることができます。
たしかにマイナス思考はデメリットも多く、行動の妨げにもなったりしますが、発想の転換によってデメリットをメリットに変えることは可能です。
良い・悪いではなく、プラスもマイナスも単なる記号であり、ゼロ地点からの振り幅だと考えれば気持ちも少しは楽になると思いますよ。
マイナス思考は下手に克服しようとするよりも、発想の転換で上手に付き合うことで共存したほうがプラスにも作用するのでは・・・?
自分の中にあるマイナス思考を受け入れ、うまく共存できれば自然と思考のバランスが取れてくるものです。
人間の思考というのは、プラスとマイナスがきっちり分類されているわけではなく、つながっていると考えればわかりやすいと思います。
まとめ
最後に要点をまとめておきましょう。
- 人は物事がうまくいかない状況が苦しくなった時、マイナス思考に陥ることもある
- マイナス思考を否定して無理やりプラス思考にもっていこうとしても苦しい
- マイナス思考の自分を否定することで現状否定・自己否定が加わってしまい負の連鎖を引き寄せる場合もある
- うまくいっていない現状から目を背けて、自分の都合の良いことしか考えようとしないのはプラス思考ではなくて単なる現実逃避
- 気力回復を目的とした一時的な現実逃避なら有効な場合もある
- マイナス思考はデメリットが多いだけ
- マイナス思考に陥って周囲に不平不満や愚痴を漏らすと人間関係に悪影響を及ぼすので注意!
- マイナス思考に行き着く根底にある原因は人それぞれ
- プラス思考とマイナス思考は良い・悪いではなく、誰でも持ち合わせている思考
- マイナス思考を無理に克服するよりもうまく共存していくことが対処法として有効
- 発想の転換でうまくマイナス思考と付き合うことができれば、自然と思考のバランスが取れてくる
ちなみに私もどちらかというとマイナス思考が強かったりしますが、心療内科のお世話になっていた頃、「マイナス思考は絶対ダメ!」と専門医の方から否定されたことは一度もありませんね。
マイナス思考に陥って抜け出せなくなった時、相談する相手というのは重要です。