ひとつの仕事をある程度続けているとある日、漠然と辞めたくなる時ってありませんか?
または、定期的に「今日は会社に行きたくないな~」とか、とくに体調が悪いわけでもないのに「仕事するの怠い・・・辞めちゃおうかな~」なんて気持ちになったりすることも、サラリーマンやOLだったら普通にあるんじゃないかなと思います。
実はこの「仕事を辞めたい時」というのは、多くの人たちに当てはまるような共通のパターンがあったりするんですよね。
パターンをきちんと理解できていると「あ~、今は仕事を辞めたい時なんだな。仕方ないか・・・」と冷静に状況を把握したうえで、適切な対処が可能になります。
ぜひ、この記事を最後まで読んで参考にしてください。
仕事を辞めたいと悩む時のパターン
「仕事を辞めたいと思うのは決して逃げや甘えではない」ということについては、以前にもこちら↓の記事で取り上げてましたが・・・
仕事を辞めたい時に何を考えているかというと、ほとんどの人が↓のどれかに当てはまるのではないでしょうか?
- 自分の人生はこのままでいいのだろうか?
- 自分が本当にやりたいことはこの仕事なんだろうか?
- この仕事を続けることに何の意味があるのだろうか?
- この仕事にはどんな生き甲斐があるというのか?
- 毎日、会社と自宅の往復とわずかな休日で自分は幸せなんだろうか?
- これから先もずっとこのままの状態が続くのだろうか?
- 今よりもっといい仕事があるかもしれない?
仕事を辞めたい時は、とくに↑のようなことを一人悶々と考えている人も多いと思います。
一言でいってしまえば、これらの悩みはすべて現状に対して抱いている不満だったりするんですけどね。
まあ、仕事を辞めたい時に出てくる悩みの原因というのは、現状に抱いている不満にあるわけなんですよ。
これがわかれば、人はどんな時に仕事を辞めたいと思うのかがより具体的に見えてきます。
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仕事を辞めたいと思うのはどんな時?
「仕事を辞めたい時というのは現状に不満を抱いているタイミングで訪れる」と考えれば、おそらくほとんどのサラリーマンやOLはこんな時に仕事を辞めたいと思うのではないでしょうか?↓
- 上司に酷く怒られた時
- トラブルが発生して巻き込まれた時
- 責任重大な仕事を任されて重圧を感じている時
- 大きな失敗をしたあと
- 嫌いな人と一緒に仕事をしなければいけない時
- 待遇が悪くなった時(例:ボーナス・残業代カット)
- 会社の方針が大きく変わって戸惑っている時(例:業績悪化・敵対的買収)
- 業務に限界を感じている時(例:年齢・ノルマ・スキル)
- 大きく環境が変わった時(例:異動・長期休暇のあと)
仕事にかかわらず、人は現状に不満を抱えている時ほど逃げたくなるものです。
これは人間の本能にあらかじめ植え付けられている危機回避能力なので、ある意味仕方がないことなんですけどね。
だから、仕事を辞めたいと思う時は「危機回避能力が働いているだけなんだな」と冷静に考えることができれば、気持ち的にも少しは楽になるんじゃないかな?
すべては法則(パターン)にしたがった流れになっているだけですからね。
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会社に行きたくない病も原理は同じ
昨今ではニュースなどでも度々、新入社員がゴールデンウィーク明けに会社に来なくなるなんてことが取り上げられたりしますが、この場合も仕事を辞めたい時のパターンで考えるとわかりやすかったりします。
新入社員が4月に入社して約1ヶ月ほど働いた結果、自分の思い描いていたビジョンと現実との間にギャップが出始める時期というのがちょうどゴールデンウィークですからね。
たとえば、希望していた配属と違ったり、学生時代と大きく生活環境が変わったり、世代も価値観も自分とはまったく違うような苦手な人と一緒に仕事をしなければならないといった場面もあるでしょう。
新入社員にとっては、ゴールデンウィークがちょうど現状への不満を抱えて思い悩む時期なんですよね。
他にも会社に行きたくない病が発病する時期というのはいくつかあります↓
- 入社してから1ヶ月目
- 入社してから1年目
- 入社してから3年目
- 入社してから3年目
↑については節目でもあるわけですが、それぞれ仕事を辞めたい事情は異なります。
入社してから1ヶ月目に仕事を辞めたいと思うのは、先ほども触れた5月病だったりします。
そして入社してから1年目というのは、多くの人が「なんとか1年は続いたけれど、はたしてこの仕事は自分に向いているのだろうか?」と考えるみたいです。
私もこれまでの経緯を振り返って思わず「言われてみれば、たしかにその通りかも・・・」と妙に納得してしまいました。
一つの仕事を1年も続ければ、良くも悪くもある程度の結果は出ますし、この時に自分がまったく成長していなかったりすると仕事を辞めたくなる気持ちもわかります。
続いて入社3年目なんですけど、さすがに3年働くと職場での自分の立ち位置も入社当時とは変わってきますし、新しい仕事を任される機会も増えてきますよね?
また、成績が伸び悩んだり、同僚との格差が出てきたり、周囲の評価も気になります。
「このままこの仕事を続けるべきなのか?」と思い悩む時期ではないでしょうか?
もちろん、仕事が順調な方でしたら話は別ですけどね。
こういった節目というのは、仕事を辞めたいと思う時のパターンに陥りやすい時期なので気をつけましょう!
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不満の可視化と仕分けで問題を把握
仕事を辞めたい時というのは現状に何かしら不満があるわけで、不満を抱く理由を冷静に見つめ直すことが重要です。
- 仕事そのものに不満があるのか?
- 会社の体制に不満を抱えているのか?
- 自分自身に対して満たされていないのか?
落ち着いて考えてみてください。
できれば一度、現状に対して抱えている不満を書き出して整理するとよいでしょう。
たとえばこんな感じで↓
- 人間関係(会社と自分自身)
- 社風(会社の体制)
- 給与(会社の体制)
- 評価(仕事と自分自身)
- 拘束時間(会社の体制)
- 待遇(会社の体制)
- 成績(仕事と自分自身)
実際に↑のように書き出してみると、具体的にどの部分に不満を抱いているのかが可視化できるというわけです。
自分自身や仕事そのものに対して不満があって仕事を辞めたいのであれば、スキルを磨いたり、仕事のやり方を改善することもできます。
会社の体制に対して不満がある場合は、自分ではどうにもできないことも多いでしょう。許容できるかどうかは人それぞれですが、どうしても納得いかなかったり、精神を蝕むほどの苦痛でしたら退職や転職も視野に入れてよいと思いますけどね。
また、仕事を辞めたい理由が時期的なものではなく、パワハラやモラハラなどでしたら早めに手を打つ必要があります。
仕事を辞めたいと思った時は、職場の環境を見直してみる良い機会かもしれませんね?
今すぐにできる対処法
仕事を辞めたい時は誰にでもあります。
しかし、実際に辞める人はごく少数です。
その理由については以前こちらの記事↓でくわしく書いているので、ここでは割愛しますけどね。
ただ一つ言えるのは、会社内の狭い人間関係の中で一人思い悩むことで視野が狭くなってしまう危険性があるということです。
視野が狭くなってしまうと、思考の柔軟性が奪われます。
そんな状態で自分一人で答えを出そうとするのは危険ですよね?
思い悩んで煮詰まる前に一度リフレッシュすることをお勧めします。
仕事疲れにリフレッシュは不可欠!もっとも簡単で効果的な方法とは?
脳が疲れているうえに、視野が狭くなっている状態では適切な答えにたどり着くことは困難です。
会社以外の友人と会って相談してみるのもよいでしょう。
自分のことをよく知っていてまったく違う環境で働いている友人の話というのは、狭くなった視野を広げてくれる可能性もありますからね。
ただし、相談が単なる愚痴にならないように気をつけてください。
また、人間関係や悩み相談のプロに話を聞いてもらうという方法もあります。
この世の中には「自分の抱えている問題は自分一人で解決するのが立派な大人だ」みたいな風潮がありますが、視野が狭くなっている状態だとかえってそれが裏目に出ることもあるということを覚えておくとよいでしょう。