人と関わるのがもともと苦手だという人は、この世の中にもたくさんいると思います。
たとえ誰とでも仲良くできる人であっても、状況によっては人間関係に疲れを感じたり、ストレスを覚えたりするものです。
こういった事例は日常でも多々ありますし、社会に出れば誰でも経験することではないでしょうか?
しかし、ひとつ気をつけた方がよいのは「とにかく人付き合いが苦痛で仕方ない!」といった状況です。
ここでいう「苦痛で仕方ない」とは、日常生活に支障をきたすレベルの話です。
実は私も過去に一度だけ人と会うことが苦痛で苦痛で仕方ない時期がありました。
今では人付き合いに対してそれほど苦痛で仕方ないなんてことはなくなりましたが、当時私がクリニックで言われたことを思い出したので、この機会に書き留めておきますね。
もくじ
人付き合いを避けるのは自己防衛の本能
以前このブログにも書いたとおり、人間は疲れていたり、精神的に余裕がない状態のときにこれ以上やらなければいけないことが増えるとストレスを感じるようになります。
なので、自分のことで精一杯なキャパオーバーのときに頼み事をされると「人間関係って面倒臭い!」と思うわけなんですけどね。(↓参考記事↓)
実はこれっていうのは、もともと人間にプログラムされている自己防衛本能だったりするんですよ。
人は「これ以上はキャパオーバーでパンクしてしまう!」という状態になると、本能的に危険を回避するために自然と自己防衛するようにできているということです。
たとえば、会社の同僚や上司から食事に誘われて、とくに理由もないのに何となく気分が乗らなくて断ってしまうことってあると思うんですよ。
この「何となく気分が乗らない」という状態がすでにキャパオーバーのシグナルだったりする可能性があるということです。
自己防衛の本能がオンになることで、とくに理由はなくても人付き合いが何となく苦痛に感じて誘いを断ってしまうんですね。
せっかく誘ってくれた相手には失礼な話ですが、日常生活に師匠がない範囲であれば、危険(キャパオーバー)を察知することで自己防衛の本能が働いているんだなと考えればよいでしょう。
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人と関わることが苦しくなる性格?
人付き合いが苦痛で仕方ないと感じる人には、こんな性格の人が多いようです。
- 真面目
- 几帳面
- デリート
- 神経質
- 優柔不断
- 思い込みが強い
- 潔癖
- 完璧主義
とくに自分以外の他者の言動に対して↑のように反応しやすい人は要注意だと思いますよ。
この傾向が強い人ほど他人の良くない部分に目が向いてしまいがちです。
真面目で几帳面、デリケートで神経質な完璧主義者ほど他人の不完全さに不快感を覚えやすいといった感じでしょうか。
また、普段は決してそうでなくても、仕事や特定の分野になると途端に性格がガラリと変わる人もいるので気をつけたいですね。
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人間関係で鬱状態に陥る危険性
ここまでは「人付き合いが苦痛で仕方なくても、それは誰にでもあること」を前提に書きましたが、ここからは注意が必要な場合です。
それは、人付き合いが苦痛で仕方なくて日常生活に支障をきたすレベルの話です。
私は専門家ではないので具体的なアドバイスはできませんが、日常生活に支障をきたすレベルで人付き合いが苦痛で仕方ないのであれば、医師に相談するのが一番だと考えています。
たとえば、こんな症状が出ている場合は早急に手を打つべきかもしれません。
- 一日中何もできず鬱々とした気分が何日も続いている
- 何をしてもつまらない
- 何を見ても無関心・無感動
- 著しく体重が変化する(増加・減少)
- 食欲の減退・増加が極端
- 不眠が続いている
- 睡眠過多
- 焦燥・抑止
- 常に疲れ切っていて回復しないまま
- 無気力状態が続いている
- 無価値感・罪責感に襲われる
- 人と会うのが怖くてたまらない
- 頭が常にボーッとして考えることができない
- 集中できない
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SAD(社会不安障害)の可能性も?
人付き合いに留まらず、人と接することによって、極度の緊張や不安・恐怖を感じると動機や発汗、パニック発作といった症状が出る場合は、SAD(社会不安障害)の可能性が考えられます。
社会不安障害(SAD)の症状は次のようなものです。
- 動機・息切れ
- 大量の冷や汗
- 手足の震え
- 赤面
- 声が発せなくなる
- 吐き気
- パニック
社会不安障害(SAD)は、性格的な問題ではなく誰にでも起こり得ると言われていますが、とくに自分一人で何でも抱え込んだり、誰かに迷惑をかけているのではないかといったように常に人目を気にするような人ほど発症しやすいとのことです。
社会不安障害(SAD)を発症させたまま放置すると、他の精神疾患を併発する可能性もあるので危険です。
今の時代、ネットで検索すれば社会不安障害(SAD)の対処法に関する情報にも簡単にたどり着けますが、やはりこういった深刻な事態は早急に専門医に相談した方が良いと私は思います。
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とにかく無理しないことが大事!
日常生活に支障をきたすレベルで人付き合いが苦痛で仕方ない場合は専門医に相談するとして、自己防衛本能によってそう感じているのであれば、とにかく無理ないことです。
人間関係が煩わしいのであれば、以下で取り上げた対処法もありますしね。
無理せずに少しゆっくりしていれば、そのうち苦痛も和らぐこともあります。
こんな過ごし方もよいでしょう!
- 休暇を取って身体と心をしっかり休める
- 一人でできる仕事をする
- 規則正しい生活を送る
- 環境を変えてみる
- 一旦、人間関係をリセットする
- リラックス効果が期待できるアロマを焚く
- マッサージなどで身体の緊張をほぐす
- 一人旅で気分転換
ここで注意していただきたいのは、くれぐれも↑にあげた対処法は日常生活に支障をきたすレベルではない人に向けたものであるということです。
うつ状態だったり、日常生活にきたすレベルで人付き合いが苦痛で苦痛で仕方ない場合は、できるだけ早急に専門医に相談しましょう。
一人で没頭する趣味は対処法としてはオススメしない?
人付き合いが苦痛で仕方ない場合の対処法をいくつか例に挙げましたが、一切の対人関係を断ち切ってまで自分一人だけでできる趣味に没頭するのは個人的にはオススメしません。
とくに継続して打ち込むようなオンラインゲームは、人付き合いが苦痛で仕方ない人がハマると引き篭もりやネトゲ廃人になってしまう危険もありますからね。
最初は気分転換だと思っていても、知らず知らずのうちにドップリとハマってしまう可能性も考えられるので、気をつけてくださいね。
人付き合いと人との接点の違い
先ほど対処法の一つとして「一人でできる仕事をする」という例をあげましたが、この場合、職場だったら作業は一人でも周囲に誰かしら人がいるし、挨拶など最低限のコミュニケーションが必要です。
また自宅勤務の場合も締め切りや納品時、クライアントとの打ち合わせといった最低限のコミュニケーションを必要とすることがほとんどですよね?
ここで意識していただきたいことは、「人付き合い」と「人との接点」の違いです。
- 人付き合い=距離感
- 人との接点=存在
どんなに人付き合いが苦痛で仕方なくても、人との接点は大事にするという姿勢を忘れてはいけません。
人は一人では生きられないものです。
どんなに人付き合いが苦痛で仕方なくても、人との接点は大事にするという姿勢を忘れてはいけません。
人は一人では生きられないものです。
要点をまとめると?
最後に要点をまとめておこうかなと思います。
簡単な箇条書きでまとめますね。
- 人付き合いが苦痛で仕方ないと感じるのは人間の自己防衛本能
- 真面目で几帳面・デリートで完璧主義な人は注意!
- 人付き合いでうつ状態になると危険!
- 社会不安障害(SAD)など日常生活に支障をきたす場合は専門医に相談
- 無理をせず、ときには気分転換も大事
- 人付き合いと人との接点の違いは区別して考える
- 人との接点は大事
人付き合いが苦痛で日常生活に支障をきたす場合は、下手に自分で何とかしようとせずに早急に専門医に相談することが重要です。
それ以外で人付き合いが苦痛で仕方ないのは自己防衛本能によるものです。
自分でうまく対処できない場合は、誰か信頼できる人に悩みを打ち明けるのもよいでしょう。
相談できる相手が周囲にいないのであれば、こんな方法もあるので参考にどうぞ!