「少しでも経済的に余裕のある裕福な暮らしがしたい」
と思ったことはありますか?
- 今よりもっと広い家に住みたい
- 値段を気にせずにほしいものを買いたい
- 高級車がほしい
- 年に2回は海外旅行に行きたい(できればファーストクラスで)
憧れのセレブ生活まではいかなくても、↑↑のような気持ちを抱いたことがある人は多いと思います。
現在よりも裕福な生活を送っている自分の姿を想像(妄想)するだけで、なんだかワクワクしますからね。
しかし、現実問題として経済的に豊かな生活を手に入れるにはお金がかかります。
資本主義経済なのでそれは仕方ありませんよね?
憧れの生活を手にしたらどんなに幸せかを想像しても、目の前には厳しい現実という壁が立ちはだかるというわけです。
もちろん、目の前の壁を飛び越えてでもほしいものを手に入れるという姿勢は素晴らしいと思いますよ。
しかし、人間の欲望というのは際限がないものです。
世の中にはどんなにほしいものをたくさん手に入れても、決して心が満たされることのない不幸な人もいますからね。
「足るを知る者は富む」なんてコトワザがありますが、結局は生活水準を上げても心が満たされなければ意味がないということです。
SNS全盛ともいわれる昨今のネット社会では、承認欲求を満たしたい人たちが増えているようです。
インスタグラムにセレブ感をアピールするような自撮り写真をアップしたり、ツイッターやフェイスブックでも相変わらずリア充アピールに積極的な人たちは健在で、そういった情報を目にする度に自分の現状と比較して劣等感に苛まれる人も結構いますからね。
この記事を読んでしっかりと内容を理解しておくと、他人のマウンティングを冷静に捉えることができるようになりますよ。
もくじ
欲望を持つことは決して悪くない!
先ほど「人間の欲望というのは際限がないもの」という言葉を使いましたが、これは決して欲望を否定しているわけではありません。
欲望を持つこと自体は人間であれば当然です。
また、欲望は生きる目標やモチベーションにもつながります。
何かを強く求めるからこそ、それが行動の動機づけとなり、成長を促すということです。
しかし、底なしの欲望を正常にコントロールできなくなると、いくらほしいものを手に入れても心が満たされない状態に陥ってしまいます。
問題は欲望そのものではないんですよね・・・
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生活水準を上げる方法
生活水準を上げる方法はシンプルです。
今すぐ実現可能かどうかは別として、自分が手に入れたいライフスタイルを実現するのに必要なお金を稼ぐだけですからね。
もちろん、憧れのセレブ生活を望むのであれば大金が必要ですよ。
でも今より1ランク上の暮らしだったら、そう難しくもないんじゃないかな?
とはいえ、1ランク上の暮らしが実現したら、今度はさらに良い暮らしをしたいという欲望が湧き出てくるかもしれませんけどね。
終身雇用&年功序列が当たり前で、日本経済は右肩上がりの経済成長を続けると信じて疑わなかった時代の人なんかは、そんな感じで車を1ランク上のものに買い替えたり、マイホームを購入したりして生活水準を上げてきたケースも多いのではないかと思います。
しかし、時代の流れというのは残酷なもので、勤続年数とともに収入も上がり続けると信じて生活水準を上げてしまったがために、現代では新型貧困に陥る人が増えているというのも事実なんですよね・・・
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年収と幸福度の関連性
幸福度を語るうえで年収というのは深く関係しています。
当然、決して年収が多ければそれで良いというわけではありません。
では、具体的にどれくらい年収があれば人は幸せを感じるのでしょうか?
私はとくに経済に精通しているわけでもなければ、そっち関係の専門家でもないので、読者さんと同じ目線である番組のデータを参考にしながら考えていきたいと思います。
一応、言っておきますがデータはあくまで参考資料として考えるだけで、すべてを額面通り鵜呑みにする必要はないと思ってます。
まあ、年収は目安として参考にしてください。
年収400万円と800万円で幸福度は変わらない
↓のサイトは「池上彰スペシャル 池上彰×子供×ニュース 痛快ギモンに大人も納得SP」(フジテレビ系)という番組について取り上げていますが、その中に面白いデータがありました。
参考
池上彰スペシャル 池上彰×子供×ニュース 痛快ギモンに大人も納得SPFNN PRIME
↑のページでジャーナリストの池上彰さんは、幸福度と年収についてこんな発言をしています。
400万円以降1000万円未満まで幸福度はほとんど変わりませんね。年収が400万円の人も800万円の人も実は幸福度はほぼ同じです。
年収400万円と800万円って収入格差は2倍なんだけど、幸福度はほぼ同じなんですね。
収入が倍も増えれば、その分生活にも余裕が持てるはずだと思うのですが、幸福度はさほど変わらないという・・・。
経済的に余裕ができても、他の部分にしわ寄せが来るんでしょうね~
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年収1000万円以上は幸福度が下がる傾向?
先ほどのページでさらに池上彰さんはこう続けています。
さらに1000万円以上になると、再び上昇するんですが、そこから幸福度は、むしろ少し下がっていきます。
お金をたくさん稼いでも、幸せだと感じていないという人たちがでてくるということなんですね。
年収800万円から1000万円の間では幸福度は上昇するんだけど、そこから先は年収が増えても幸福度は下がるみたいですね。
つまり、年収1000万円を超えるとそれ以上稼いでも幸せを実感できない人が多いということです。
話をまとめるとこんな感じですかね↓↓
- 年収400万~800万円は幸福度がほぼ変わらない
- 年収800万円~1000万円は幸福度が少し上昇する
- 年収1000万円以上になるとそれ以降は幸福度が下がる
年収1000万円を超えると、たしかに良い暮らしを手に入れることはできますが、残業時間が増えたり、仕事の責任が重くのしかかってきたりで心身ともに負荷がかかって「幸せってなんだっけ?」といった状態に陥りやすくなるようです。
経済的には満たされてもそこに自由はなく、あるのは重圧というのも酷ですね・・・。
さらにここでストレス発散のためにせっかく稼いだお金を散財していたら、金銭感覚が狂ってしまいますよね?
年収400万円までは収入を増やせば幸福度は上がる
先ほどのページによると、収入が増えることで幸福度が右肩上がりに伸びるのは年収400万円までとのことです。
おそらくここに該当する人って多いんじゃないかな?
そう考えると、SNSとかでセレブ生活をアピールしている誰だかわからない人の発言に反応したり、ママ友同士の旦那の年収ネタをいちいち気にしたり、キラキラ起業女子に憧れたりする人がわりと多いのも納得できますね。
あと、以前アラフォー貧困女子に関する記事でこんなことを書きましたが↓↓
月収10万円以下でしたら、節約よりも少しでも収入を増やすことに注力しましょう!
月収10万円ということは年収120万円ですから、年収400万円未満に該当しますよね?
あくまで理論上の話ではありますが、年収400万円までだったら収入を増やすことで幸福度を上げることが可能なので、やはり貧困女子は少しでも収入を増やすことに注力した方が良いでしょう。
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一度上げた生活水準を下げるのは難しい?
ここでは年収と幸福度の話はひとまず置いときましょう。
生活水準を1ランク上げると、やがてそのレベルの暮らしは当たり前の日常に変わります。
以前よりも良い生活を手に入れて、それが当たり前の感覚になってしまうと、なかなか生活水準を下げられなくなるものです。
その理由は、今よりも生活水準を下げることによって我慢しなければならないことや失うものが増えるからなんですけどね。
つまり、一度上げた生活水準を下げるには痛みを伴うわけなんですよ。
極端な話、一度つかんだ幸せを手放して今よりも厳しい環境に身を置くということです。
誰だって自分にとって当たり前の生活が奪われるのは嫌ですよね?
できればせっかく手に入れた今の生活を守りたいものです。
とくに1ランクどころか2ランク、3ランク上の生活を手に入れた人ほど生活水準を下げる時のストレスは大きいのではないかと思います。
しかし、今の時代、いつ何が起こるかわかりません。
がんばって生活水準を1ランクずつ上げていったとしても、新型貧困に陥ってすべてを手放さなければならない時がくる可能性だって十分にありますからね。
生活水準と幸福度を切り離して考えてみると?
世の中にはお金で手に入れられるものと手に入れられないものがあります。
たしかにお金があれば快適な生活を手に入れることは可能です。
しかし、先ほどの年収と幸福度の話でも触れた通り、お金があれば幸せかというと必ずしもそうではないわけですよね?
- お金で手に入れられる満足感
- お金がなくても実感できる幸せ
↑↑の2つは別のものとしてきちんと認識しておいた方が良いと思います。
お金で手に入れられるのは幸せというよりは、満足感なんじゃないかな?
満足感は刺激と一緒でずっと満たされ続けていると、慣れてくるにしたがってだんだんと感覚が麻痺していきます。
やがて、ちょっとやそっとのことでは満足できなくなるというわけです。
そして欲求不満状態に陥ったら、さらに強い刺激を求めるようになるという・・・中毒みたいなものなんじゃないかなと。
金銭感覚が狂うのもそんな感じだと思うんですよね。
一方、幸福度というのはお金がなくても実感することはできます。
身近にいる家族や友人の存在だったり、誰かの暖かい言葉など・・・ありふれた日常の中にも小さな幸せはたくさんあります。
しかし、謙虚さを見失ってしまうとそんな小さな幸せにも気づくことさえできなくなってしまうものなんですよね・・・。
謙虚さを見失った人は、ありふれた日常の中にある小さな幸せに感謝しなくなります。
悲しいことに当たり前であることが、ありがたいとは思わなくなってしまうんですね。
今ある日常生活の中に小さな幸せを感じるって大事なことだと思いますよ。
「足るを知る者は富む」というのは、そういうことなんじゃないかな?
そして誤解のないように念を押しますが、これは決してお金なんて稼ぐ必要はないとか、貧乏は正義みたいな話ではありません。
お金がないがために愛する人さえ守れないのは最悪ですからね。
世の中には、お金で回避できる不幸もたくさんあります。
先ほど「ここでは年収と幸福度の話はひとまず置いときましょう。」と書いた理由を考えていただけたらと思います。
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幸福度を高める方法
ここまでしっかりお読みになっていただけたなら、すでに結論はわかっているかもしれませんね?
幸福度を上げる方法は、現在の日常生活に感謝することです。
たとえば、自分の身近にいる家族や友人の存在って、いつの間にか当たり前の感覚になってしまいがちなんですけど、よくよく考えてみるとありがたいですよね?
実は私も偉そうなことは言えなくて、かつては友人の存在がどこか当たり前に感じている時期がありました。
そんな私が周囲の友人に対して「いてくれるだけでありがたい」と心から感謝するようになったのは、おそらく↓↓の出来事があってからだと思います。
「仕事に行きたくない」が続いたら危険?無理すると後でヤバイことに!
また、以前このブログでも母との確執について書きましたが、母を許そうと決めてからは心が軽くなって、多少は幸福度も上がったように思えますね。
許したといっても、さすがに何も意識しないでも母親に感謝できるようになるには、もう少し時間がかかりそうですけどね。
私もまだまだ未熟者なので、自己啓発セミナーや偉人の教えみたいに「生きているだけで奇跡なんです!毎朝、目が覚めたら『ありがとう』と声に出して、心から感謝しましょう!」とか「つらいことがあった時こそ『試練を与えてくれてありがとう』と言いましょう!」みたいな極端なことはあえて言いませんが、身近にいてくれる人の存在や誰かのちょっとした気遣いや優しさに気づいて、感謝することは誰にでもできると思います。
まずは今、自分の日常生活の中で当たり前のように存在しているものをよく観察してみると良いでしょう。
モノや情報が溢れきっている時代だからこそ、生活において今後はより幸福度が重要になってくるかもしれません。