先日書いたアラフォー貧困女子についての記事で「明日は我が身」という言葉を使いましたが、貧困に陥るリスクは35~40代以降の女性に限った話ではありません。
今の時代、正社員として安定した給料をもらっている既婚者であっても、ちょっとしたタイミングで突然、貧困生活を余儀なくされる可能性も十分にあるということです。
就職氷河期世代の貧困に関するニュースなんかを見て「よかった!自分は正社員として安定した生活ができて!」と思っていても、人生いつ何が起こるかわかりませんからね。
ここ数年では、新型貧困なんて言葉を目にする機会も増えました。
アラフォー貧困女子と共通する部分もありますが、今回は40代以降が直面する貧困生活について考えていきたいと思います。
本当に「明日は我が身」ですよね?
ということで、今回はたとえ世間でいう勝ち組であっても、いつどこで陥るかわからない新型貧困をテーマに私の経験や周囲にいた知人、そしてアラフォー貧困女子との比較などを交えてお届けします。
この記事を読んでいただくことで、少しでもご自身の生活を見直すきっかけになればと思います。
もくじ
新型貧困の特徴は人によってさまざま
冒頭でも書いた通り、正社員として勤務していて安定した生活を送っている人がちょっとしたタイミングで貧困生活に陥るケースは増えているようです。
わりと裕福な暮らしをしていた人でさえ、生活困難な状態に追い詰められたりすることもあります。
貧困女子を含む一般的に言われているような貧困と新型貧困の違いは、安定した生活を送っていた正社員であっても貧困生活に陥るという点です。
新型貧困は、30代後半辺りから40代以降の世代に増えているようですが、その特徴はさまざまです。
- 住宅ローン・車のローン・子供の学費などの支払いを抱えたまま収入減
- 親の介護や身内の世話で退職→非正規雇用→負担増+収入減
- うつ病などの精神疾患による困窮
- 転職に失敗して収入減
- リストラで失業
私は現時点でローンは抱えていませんが、将来的に親の介護も不安ですし、うつ病で仕事ができなくなった経験もあったりするので、新型貧困は決して他人事ではないと思っています。
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安定した仕事に就いていても生活苦に陥るリスク
たとえ現在は安定した収入を得られていたとしても、給料が減らされたり、勤めている会社が倒産したり、親の介護が必要になったり、うつ病になったり、リストラされる可能性だって考えられますよね?
リストラなどで収入が絶たれたなんて話もよく聞きます。
もちろん、いきなり「明日から会社に来なくていいよ!給料も支払わないから!」なんてことはまずありえないわけですが、やはり失業保険を受給しながら次の仕事を探している時の不安は大きいと思います。
とくに家族を養っている立場であれば、自分一人でも本気でがんばれば脱出できるアラフォー貧困女子と違って妻子を巻き込んでの生活苦となるので、場合によっては新型貧困の方が事態は深刻かもしれません。
定年までその会社に勤務することで得られる収入を想定して組んだローンが残った状態での収入減は、これまでの平穏な生活を脅かしますからね。
動くお金が大きいとその分、生活にも影響を及ぼすということです。
社会的信用が仇となって借金生活を加速させる?
正社員は非正規労働者よりも社会的信用があるので、金融機関などでも何かとお金が借りるのに審査が通りやすかったりします。
収入源やリストラなどで収入が絶たれても一時的に生活を繋ぎ止めるための手段として、キャッシングを利用する人はわりといるようです。
もちろん次の仕事がすでに内定していたり、近日中にまとまった入金が確実にある場合は、計画的にキャッシングを利用して生活苦をしのぐのもありだと思いますよ。(ご利用は計画的に!)
しかし、怖いのがリストラや収入が下がったことを家族に告げることができず、住宅ローンや足りない生活費を内緒でこっそりと借金で支払っていたりして、キャッシングやクレジットカードの返済を新たな借金で補っている場合です。
最初は少なかった借金が雪だるま式の増えていくパターンですね。
実は以前、私の周囲にもこういう人はいました。
サラリーマンは、非正規労働者に比べて簡単にお金が借りれてしまうこともあって、こういう人はだんだんと金銭感覚が麻痺していくようです。
さらに最悪なのは、どうしてもお金が必要なので一発逆転を狙ってリスクの高い金融商品やFXなどに手を出してしまうケースなんですけどね。
仮にそれで運良く一時的に大金を手にすることができたとしても、すでに金銭感覚がおかしくなっているので借金生活を加速させてしまう危険があります。
私の知っている人でもいましたよ、こういう人。
金銭感覚って一度狂ってしまうと正常な感覚を取り戻すのが難しいですからね。
簡単にお金が借りられるという状況が仇となることもあるので気をつけましょう。
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貧困生活に陥らないための対策として懸念材料を洗い出す
新型貧困は現時点での収入が安定していても陥る可能性があるので、そうなる前に懸念材料を洗い出しておく必要があります。
たとえ何一つ不自由のない生活を送っていたとしても、現在の状況が未来永劫続く保証なんてどこにもありませんからね。
- 現在抱えているローンの総額と毎月の支払い額はいくらか?
- もし親の介護をしなければならなくなったらどれくらいのお金が必要か?
- 将来的に必要な子供の学費はいくらか?
- もし突然リストラされても再起できるスキルやキャリアはあるか?
- 勤務先の会社の財務状況は?
↑↑はあくまで事例ですが、現時点での懸念材料を洗い出しておけば、もし新型貧困に陥った時にどれくらいのお金が必要かを把握できます。
生活の見直し
「支出を減らして収入を増やす」というのは貧困女子と共通していますが、新型貧困の場合は支出を減らすことが重要です。
どうしても家族がいたりすると貧困女子よりも支出は多くなりますからね。
場合によってはローンの借り換えや保険の解約なども必要になってくるでしょう。
できる限り、出費は押さえた方がいいですからね。
収入面においては正社員として働いている場合、非正規労働者と違って↓↓のような働き方で収入を増やすことが難しい場合があります。
政府は副業解禁を奨励しているようですが、まだまだ副業が禁止されている企業も多いですからね。
そんな事情もあって、もし収入が下がった時のことを考えて給与の一部を投資に回したり、外貨預金などで運用する人も増えているようです。
副業が許可されている場合でしたら、当然ですが早い段階で本業以外にも収入源を確保しておいた方が良いでしょう。
新型貧困の場合、貧困女子と違っていくら収入があれば抜け出せるかは状況によって異なるため、対策方法もシンプルにはいかなかったりします。
また既婚者でしたら、夫婦共働きという手段も有効です。
実際に子供の学費や養育費を稼ぐためにパート勤務する主婦も多いですからね。
生活の見直しには、↓↓の記事も参考にどうぞ!
まとめ:背負うものが増えるリスク
40代にもなると20代の頃とは違って、家族を養ったり、仕事上の責任だったりと背負うものが増えていきます。
自分と一緒に親も年を取り、高齢者になれば介護の必要も出てくるでしょう。
そして子供も成長すればお金もかかります。
終身雇用が当たり前だった一昔前であれば、現在のようにいわゆる勝ち組と呼ばれるような人たちが新型貧困に陥るリスクも少なかったかもしれません。
しかし、現在は違います。
私たちが生きているのは過去の良かった時代ではありません。
過酷な現実と向き合って生きる必要があります。
宿命からは逃れられないということですよね?