働き方改革や副業解禁といった時代の流れもあり、ちょっと前からパラレルワーカーなんて言葉を目にする機会が度々あります。
ひとつの仕事だけにとらわれず、収入源を複数もつことだったり、視野を広げるためだったり、さまざまな目的で2つ以上の仕事に取り組む人たちが増えているようです。
「新しい働き方」としてパラレルワークという言葉が使われることもあります。
同じ「働き方シリーズ」ということで、前回の「ライスワークとライフワークの両輪をバランスよく回す働き方」に続いて、今回はパラレルワーカーについて、アラフォークライシス世代の視点で掘り下げていこうと思います。
もくじ
パラレルワークとは?
パラレルワークとは簡単に説明すると複数の仕事から収入を得る働き方のことで、2つ以上の仕事を並列的に扱うため、複業と解釈される場合も多いようです。(あくまで複業であり、副業ではない)
「複数の仕事を並列的に扱う」というのがポイントで、世間一般で言われているような本業と副業といった優劣はつけません。
まあ、言ってみれば全部が本業みたいな解釈ですね。
考えてみれば、私もパラレルワーカーだったりしますよw
私の場合、同時に2~3個の仕事を並行して進めることもありますし、ひとつの仕事をパラレル化して収入源を増やすこともできます。
具体的なやり方については、後でじっくり事例をあげながら解説するので、気持ちをリラックスさせて最後までゆっくりとお読みください。
とりあえず、パラレルワークは複業、複数の仕事を並列的に扱って2つ以上の収入源を持つ人をパラレルワーカーと呼ぶことをまずは覚えておきましょう。
スポンサーリンク
パラレルワーカーのメリット・デメリット
なんとなく時代の流れに乗っているようなパラレルワーカーという横文字ですが、当然、メリットもあればデメリットもあります。
また、人によっては合う合わないもあるでしょう。
もしかしたら私のような正社員として勤務していない今さら就職も困難なアラフォー世代の人たちの中には、すでにパラレルワーカーとして生きている人もいたりするんじゃないかな?
「新しい働き方」として注目を集めると、どうしてもメリットばかりが強調されてしまう風潮がこの世の中にはありますが、パラレルワーカーのデメリットもきちんと把握しておきましょう。
- 収入源が複数あること
- 勤務先の会社が倒産しても別の仕事でリスクヘッジできること
- 自分次第では収入アップにもつながること
- 複数の仕事をするため視野が広がる
- 関わる人が増えるため人脈もできやすいこと
- 勤務先の就業規則によっては実現できないこともある
- 複数の仕事の優先順位をつけるのが面倒
- 時間とタスク管理ができないと単なる多忙な人になってしまう(非効率)
- 仕事の責任が倍増する可能性がある
- 仕事のストレスが倍増する可能性がある
- 関わる人によっては人間関係が複雑化する
パラレルワーカーのメリット・デメリットについては、細かいところをあげるとキリがないので、一応万人に共通するような項目に絞りましたが、人によって向き不向きがあるということをきちんと押さえておいてくださいね。
スポンサーリンク
パラレルワーカーは本当に新しい働き方なのか?
パラレルワーカーだとかノマドワーカーだとか、それらしい横文字を使って、とにかく自由な雰囲気を強調したような取り上げ方をされると、なんとなく新鮮な印象を受けてしまいがちですが・・・
パラレルワーカーは本当に新しい働き方なのでしょうか?
だって、いわゆる複業ですよ。
そう考えると、大昔からある兼業農家なんかも一応は本業を農業と定義してはいるけど、実質的にはパラレルワーカーといっても良いのではないかなと。
兼業農家は、農業以外の収入の方が多い場合もありますからね。
言葉の響きだけで判断すると、パラレルワーカーってどこか新鮮かもしれませんが、そんなに真新しい働き方でもないといった感じです。
複業は仕事の性質をよく考えないと失敗する?
2つ以上の仕事を並列的に扱い、複数の収入源をもつ人をパラレルワーカーと定義するなら、複数のバイトを掛け持ちする人も当然そこに含まれてくるわけなんですが、ここでひとつ気をつけてほしいことがあります。
先ほどあげたパラレルワーカーのデメリットを読んでいただけばわかる通り、異なる2つの職場で別々の仕事をするとなると、単に仕事量が増えるだけでなく、覚える作業や人間関係、ストレスなども倍増する可能性があるということです。
当然、複数の仕事を掛け持ちすることによって労働時間も倍増しますし、時間やタスク管理がしっかりとできていないと、単なる忙しい人になってしまうので気をつけてください。
パラレルワーカーといっても、ライスワークの掛け持ちは非効率だったりする場合もありますからね。
ライスワークについては↓の記事で説明しています。
↑の記事を読んでいただくとわかる通り、ライスワークとライフワークでは仕事の性質が違います。
自分の時間を切り売りすることで収入を得るライスワークとは別に、時間は要しますがライフワークを構築することが理想的です。
掛け持ちする仕事の性質をしっかり見極めないと、パラレルワークによって肉体的および精神的な消耗も倍増する可能性があるので気をつけましょう。
スポンサーリンク
ひとつの仕事から新たな仕事を生み出してパラレル化する方法(事例)
先ほど掛け持ちするなら、それぞれの仕事の性質を見極める必要があると書きましたが、パラレルワークはここが重要です。
たとえば、事務の仕事(ライスワーク)と飲食店の店員(ライスワーク)を掛け持ちするような人がいますが、それぞれ仕事の性質は違いますし、覚えることも別々で、職場も変わるので人間関係も複雑化しますよね?
これが自分のキャパシティを超えていなければ問題ありませんが、普通に考えて忙しくなるといろいろ大変なことが起こります。
ストレスも溜まりやすくなります。
場合によっては、仕事の効率が落ちる可能性だって考えられます。
もしそうなったら、本末転倒ですよね?
実は、これって全部、私が昔、実際に経験したことなんですけどねw
こういった過去の反省もふまえて、現在の私はひとつの仕事から新たな仕事を生み出してパラレル化することで収入源を倍にする方法を取っています。
どういうことか簡単に説明しましょう。
たとえば、ライターとして執筆依頼があったとしましょうか?
テーマは、そうだなあ・・・
今書いている「複数の仕事を掛け持ちする働き方」だとします。
これはライターの仕事なんですけど、同時に私はブロガーだったりするわけですよ。
なので、ライター&ブロガーのパラレルワークですよね?
依頼があった「複数の仕事を掛け持ちする働き方」というテーマをライターの仕事とブロガーの仕事にそれぞれ分解して、もともとひとつだった仕事を2つの仕事にパラレル化できます↓
- ライターとしての仕事:あらかじめ指定された条件に従って自分の主観は排除し、資料やデータに基づいた堅めの記事を書いて納品(収入は記事買い取り)
- ブロガーとしての仕事:アラフォー独身女性という主観で自分の経験談や思ったことを織り交ぜて、ターゲットに向けて親しみやすい記事を書く(広告収入)
こうしてひとつの仕事をパラレル化して、もともと1つだった収入源を倍にすることも可能です。
※あくまで収入源が倍になるだけの話。収入が倍ではないので注意!
もともと1つだった仕事が倍にはなったけれど、作業工程は同じなので負担が大きく増えたわけじゃありませんよね?
記事の内容については、テーマが同じでも文章の構成や書き方、ターゲット、コンセプトがそれぞれ違うため、まったく別々のものが出来上がります。
こんなふうにひとつの仕事をパラレル化して収入源を増やすという方法も有効です。
仕事として依頼が来るということは、それなりに需要があると見込んでのことだと思うし、パラレル化する際にリサーチの手間も省けて一石二鳥だったりします。
こういう時、ライフワークを持っていることが強みになりますね。
※あくまでこれは事例であり、たとえばの話ですけどね。
パラレルワークは浸透しない?
パラレルワークに限らず、いつの時代も新しい働き方というのはどこか魅力的に映りますが、いつの間にか廃っていくものです。
今後、パラレルワークが一般に浸透して、これが当たり前の働き方として定着するのは難しいように思えます。
やはり社会に出るまでの学校教育の段階で、いろいろな働き方があってそこに広がる可能性について学べる機会って少ないですからね。
崩壊しつつある終身雇用の価値観が未だに残っていたりもしますしね。
まあ、参考程度に「こんな働き方もあるよ」っていうのは、知っておくと良いでしょう。
働き方については合わせて↓の記事も読んでみてください。