社会人として生活していくためにはお金が必要ですよね?
そして生活費を稼ぐには働く必要があるわけですが、いざ仕事を探そうという時に気になるのが、
- どんな仕事なのか?
- 給料はどれくらい?
主に↑の2点だったりします。
「どんな仕事」というのは、業務内容だけでなく労働時間や福利厚生などの環境、従業員の平均年齢などさまざまな要素を含みます。
世の中には過酷な労働環境にもかかわらず、長時間労働で給与が安いブラック企業なんかもありますが、基本的には大変な仕事ほど給与は高めに設定されている傾向が強いといえるでしょう。
そこで仕事を選ぶ時に葛藤するのが、
「やりがいを取るか?」
「給料の高い仕事を取るか?」
だったりするわけです。
結論を先にいうと、やりがいと給料のどちらで仕事を選ぶかは人それぞれ置かれている立場や環境などの条件に左右されるため、唯一無二の答えなんてないということになりますが、それを見極める基準というのはだいたい万人に共通していたりします。
人間って案外、自分のことは十分わかっているつもりでも客観的には見れなかったりするものです。
もし仕事を選ぶうえで「やりがいのある仕事」か「給料の高い仕事」で迷っている場合は、この記事を読むことで適切な判断力を身につける手助けができたらなと思います。
仕事を選ぶ際の判断を間違えてしまうと、苦しい人生を歩む結果にもなりかねないですからね!
もくじ
仕事探しの前に自分の立場や環境を客観的に見直そう!
誰だってやりがいがあって給料の高い仕事に就きたいと思っていることでしょう。
しかし、現実は自分の理想通りにはいかないものです。
なぜ多くの人たちが理想通りにいかないかというと、物事を主観的に見ていて冷静な判断がうまくできなかった結果、不適切な選択をしている可能性が考えられます。
物事を客観的かつ冷静に判断するには、まずは自分自身の現状把握が必要だということです。
先ほど「やりがいと給料のどちらで仕事を選ぶかは人それぞれ置かれている立場や環境などの条件に左右される」と書きましたが、自分が置かれている立場や環境を客観的に見るには、まず現状把握から始めます。
人それぞれ生活環境や経済的事情、社会的立場は異なりますが、だいたいの場合、↓のいずれかに該当するようになっていたりします。
↑のピラミッドは、マズローの欲求5段階説というものです。
- 生理的欲求
- 安全欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現の欲求
マズローの欲求5段階説についてくわしくは↓のサイトを参考にしてください。
マズローの欲求5段解説をかんたんに説明するとこんな感じです。↓↓
- 生理的欲求
→ 食欲や睡眠欲など人間が生きていくために不可欠な欲求 - 安全欲求
→ 怪我や病気もなく健康でいたい・経済的に安定した生活を欲する - 社会的欲求
→ 社会の一員としての役割を果たしたい・仲間がほしい・誰かに必要とされたい欲求 - 承認欲求
→ 自分の存在価値を認めてほしい・他者から注目されたり、尊敬されたいという欲求 - 自己実現の欲求
→ 自分の能力を開花させて夢を実現させたい欲求・なりたい自分になるための欲求
余談ですが、自己実現の欲求の上には自己超越というステージがあって、一切の見返りを求めずに世の中を良い方向に導くために活動する人も全人類の2%ほどいるとか・・・。(なので、6段階欲求説なんて言われることもあります)
さらに5段階欲求説は低次の欲求と高次の欲求に分かれます↓
- 低次の欲求(生理的欲求・安全欲求・社会的欲求)
- 高次の欲求(承認欲求・自己実現の欲求)
まずは自分が5段階欲求のどのレベルに該当するかを把握しましょう。
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仕事にやりがいはあるけど生活が苦しい人
世の中には「今の仕事ってたしかに給料は安すぎるけど、やりがいはあるからそれで満足している」という人もいますが、それは最低賃金が保証されていてなんとか貧困に陥らず生活できているからだったりします。
つまり、マズローの5段階欲求説でいう低次の欲求が満たされているからいえることではないでしょうか?
たとえば、借金まみれで今月の家賃どころか、明日の食費もなければライフラインも止まっているような生活環境で「給料が安くて平凡な生活さえままならないけど、やりがいがあるから今の仕事で十分幸せ」とは言ってられないってことです。
さすがにここまで極端な例は稀だとは思いますが、本当は経済的に先が見えない状況が不安でたまらないのに、現実から目を背けて自分を誤魔化すために「やりがい」を言い訳にする人も世の中にはいますからね・・・
仕事にやりがいはあるけど生活が苦しい人というのは、低次の欲求が満たされていない可能性が高いということです。
また、例外として将来的に目指すものが明確で現在は修行の身という場合があります。
たとえば一流の料理人を目指している人のようにその先に自分が実現したい明確なビジョンがあって、そこに向かって必要な行動を取っている場合は、すでに低次の欲求よりも高次の欲求が優位になっているため例外として扱います。
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給与や待遇面では満足しているけど仕事にやりがいを感じない人
「それなりに待遇も良くて給与にも満足してるんだけど、今の仕事って退屈でつまらないし、まったくやりがいを感じないんだよね~」って人もいると思います。
旗から見ると「高待遇のうえ、さらに高給取りのくせに何言ってんの?それだけ恵まれてるのに何が不満なんだよ!」なんて怒りが込み上げてくる人もいそうですが、本人にとっては「自分はいったい何のために働いているのだろうか?このまま虚しい人生を送るのは嫌だけど・・・」と結構深刻に悩んでいたりするんですよね・・・
つまりは、マズローの5段階欲求説の低次の欲求は満たされているけど、高次の欲求で行き詰まっている状態です。
この場合、社内ではある程度のポストに就いて部下から慕われたり、上司にも信頼されていたりなんかで、多少の承認欲求は満たされているかもしれませんが「社会的に目を向けると、はたしてどうなんだろうか?」という葛藤があったりするんでしょうね。
待遇や給与面では満足しているけど現在の仕事にやりがいがもてない人の多くは、低次の欲求が満たされていても、現在の仕事では高次の欲求を満たすことが困難な状態だったりするわけです。
高次の欲求への渇望が「はたして自分はこのままで良いのだろうか?」という葛藤を生むといえば、わかりやすいかな?
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お金にために働く人とやりがいを求めて働く人の違い
マズローの5段階欲求説を参考に↓の2つのパターンを取り上げてみましたが、
- 仕事にやりがいはあるけど生活が苦しい人(低次の欲求が満たされていない))
- 給与は満足しているけど仕事にはやりがいを感じない人(高次の欲求が満たされていない)
仕事を選ぶうえで生活に余裕がなく経済的に不安な場合は、やりがいよりも給与面を重視した方が無難だと言えます。
以前もブログで取り上げましたが、やりがいがなくても仕事はできますし、お金のために働くことは何も悪いことではありません。
というか、ほとんどの人が生活のために働いていたりしますからね。
私も10代の頃からずっと生活費を稼ぐために働いてきましたよ。
どうしても言葉だけだと「生活費のために働く」ってどこか虚しくてつまらない印象を受けてしまいがちですが、働いているうちにその仕事が楽しくなってきたり、好きになったりもするものです。
やりがいを求めて仕事を探したりするのは、低次の欲求がすべて満たされてからでも決して遅くはありません。
低次の欲求だけでは満足できず、高次の欲求を求めてキャリアアップのために転職したり、経営者として独立する人も世の中には多いですからね。
以上を理解したうえで、↓↓の記事をお読みいただくと頭の中のモヤモヤも少しはスッキリするんじゃないかな?
仕事以外でやりがいを求める生き方
仕事に囚われなくても、高次の欲求を満たすことは可能です。
たとえば、ボランティア活動なんかもそうですよね?
普段は会社員としてとくにやりがいを感じることもない仕事に就いていたとしても、週末や空いた時間を使って誰かのために役に立つ活動や自己実現に向かって行動することは可能です。
生活していくためには働く必要がありますが、やりがいは仕事以外でも見出すことができます。
やりがいとか生き甲斐を求めるのであれば、決して仕事だけに囚われず、もっと広い視野で世の中を見ると良いでしょう!