以前から読解力の低下により文章を正確に読み取れない人が増えていることが、たびたび話題になったりすることがあります。
思えば私も日常生活で、メールやSNSを使って文字情報のやり取りをしていたら、人によってはこちらの意図がまったく伝わらなかったり、誤解されてしまうこともありました。
文章で自分の考えていることを正確に相手に伝えるって、なかなか難しいものですね・・・
また、こうしてブログを書いていても、たまに文章をきちんと読んでいないとしか思えないような人から意味不明のコメントやメールをいただくことがあります。(※現在コメントは閉鎖中)
実はこういうことって、他のブログやSNSなどでもよくある話みたいで、文章を読めない(読まない)人というのは、情報を正確に理解することが困難だったりするため、いろいろと大変なようですね。
ということで、今回のテーマは「読めない人」です。
もしかしたら、身近に読めない(読まない)人がいてコミュニケーションが困難だったり、ご自身が文章を読むのが苦手だという場合もあるかも知れませんが、ひとつ参考にしていただけたらと思います。
もくじ
文章が読めない人の特徴
文章を読めない人が増えた背景には、子供の読解力低下が指摘されることもありますが、大人でも読めない人は結構いるのではないかと思わされることが多々あります。
内容のない単なる雑談でしたら、さほど大きな問題はなかったりしますが、これが仕事や重要な連絡だったりすると、トラブルのもとになる可能性も出てきます。
ということで、文章が読めない(読まない)人の特徴をいくつか挙げてみました。
- 流し読み、斜め読みで特定の単語だけを拾って独自で勝手に解釈する
- 文章の流れや文脈を理解しようとしない
- まとまった文章ではなく、文節や単語に反応しやすい
- 感情的に脊髄反射しやすい
- 衝動的に発言しやすい
自分の経験から思いついたことをいくつか挙げてみましたが、文章を読めない(読まない)人とのコミュニケーションが困難になる理由がなんとなくわかるのではないでしょうか?
ただ文章が読めないだけだったら、おそらくトラブルに発展することは少ないと思います。
トラブルの火種となるのは、反応の仕方である場合がほとんどではないでしょうか?
たとえば、文章の一部(単語)だけを見て、大袈裟に拡大解釈して憤る人とか、やたらと攻撃的になる人とか・・・。
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単語に対して感情的に反応する人たち
文章が読めない人の特徴でも触れましたが、文章ではなく、文中に出てきた特定の単語に対して感情的に脊髄反射しやすい人というのは、ここ数年、ネット上でも目にする機会が増えました。
文章を理解しようという気持ちよりも、目に触れた単語に対する感情が優位になっていることもあって、考えるよりも先に感情的な発言が先走ってしまうといった感じでしょうか?
このような人たちは、文章を曲解して感情をブツけてくるので、トラブルの原因になったり、誤解しやすい傾向が強いのではないかと思います。
自分の意見を主張する前にまずは相手の意図を「理解する」という工程が欠落してしまうと、円滑なコミュニケーションが困難になってしまいますからね。
読むという行為は理解することでもあります。
以前、↓の記事でSNSをやらない人について書きましたが、SNSをやらないほうが人間関係も快適だという理由には、もしかしたら「読めない人」と交流しなくて済むというのもあるかも知れませんね?
スマホ・SNS依存による読解力の低下
スマホで脳の動きが鈍くなるという説もあるようです。
くわしくは、↓の記事を参考にしてください。
参考
危険すぎるスマホ依存 長文読めず、言語能力は2歳児レベルにAERA.dot
たしかにスマホは便利なんですけど、依存しすぎると頭で考えることが少なくなっていって、文章を読み取る力が衰えるというのはわかるような気がします。
また、ここ数年でスマホの回線もだいぶ速くなり、動画SNS放題といったプランも提供されていることもあって、文章よりも動画コンテンツが主流になってきています。
何も考えず、ただボーッと何時間も動画をダラ見する人もいるでしょう。
YouTubeってひとつ動画を見終わったら、表示されている関連動画が気になって次々と見てしまうものなんですよね?
わざわざ長い文章を読むよりも、受動的で情報量も多い動画コンテンツのほうが親しみやすいというのはわかります。
しかし、気づいたら言語能力が2歳児レベルにまで低下しているなんて怖いですよね?
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文字情報によるコミュニケーションは短文化から画像へ
文字情報でやり取りするコミュニケーションは、ここ数年でメールからSNSが主流となっています。
SNSの中でもTwitterは、もともと呟くことを目的としたツールなので、やり取りは基本的に短文です。
そして、画像を共有するInstagramや友達同士のやり取りが中心のLINEの浸透によって、文字情報のコミュニケーションは、短文から画像やスタンプへと移り変わっています。
画像やスタンプによるコミュニケーションは、文字さえ入力する必要がないため、たしかに便利ですし、考える手間も省けるので、時間短縮という意味では効率的かも知れません。
しかし、「考える」という工程が省略されてしまうことで、脳の動きがますます鈍くなってしまう危険があると考えることもできますよね?
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日本人の3分の1は日本語が読めないという説
最近、話題の↓の記事によると、
参考
言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」文春オンライン
OECDによる国際調査で「先進国の成人の半分が簡単な文章を読めない」という衝撃の結果が明らかになった。
引用元:言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」(文春オンライン)
とのことです。
↑の記事では、日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかないことだったり、パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下だったりといった感じで、日本語が読めない以外にもさまざまな問題が指摘されています。
教科書が読めない子供たちがそのまま成長すると、日本語が読めない大人たちになるのも当然というのは、わかりやすい表現ではありますが、深刻な問題ですよね?
読解力がない人は人生において損をする?
文章が読めない(読解力がない)人は、損をすることが多いように思えます。
文字情報でのコミュニケーションにおいて文章を正しく読み解くことができない人は、相手の意図を理解できないため、誤解やミスが起こりやすくトラブルのキッカケになる危険性も高くなるでしょう。
とくに文章ではなく、単語に対して脊髄反射して一方的に感情を爆発させてしまう人は、トラブルが起こりやすくなるので注意が必要です。
一方的に憤慨して怒りの感情を露わにしても、原因は自分の読解力のなさだったりする人も世の中にはわりといたりするようです。
同時に自分にとって都合の良い言葉だけを拾って、勝手な解釈で物事を判断する傾向が強い人も気をつけましょう。
たとえば、ネット上でよく流れてくる「〜するだけで誰でも簡単に●●万円稼げる!」みたいな怪しい儲け話に騙されやすいのも、自分にとって都合の良い言葉しか入ってこない人たちだったりするのでは・・・?
また、契約の際にも読めない人ほど、不利な立場に立たされるケースは増えると思います。
何か問題が起きた時に「そんな話聞いてない!」と憤慨しても、契約書にはきちんと明記されていたなんてトラブルもよく聞きますからね。
文章が読めないというのは、生きていくうえで致命的な問題です。
人工知能への関心が高まる中、読解力の見直しは必要かも知れませんね?
合わせて文章が書けない人の記事もお読みいただけるとより理解が深まるかも知れません。