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同調行動によって無意識に動かされている私たち

同調行動とは?

気がついたら周りの人たちと同じ行動をとっていたりすることってありますよね?

とくに意識していないとは思いますが、私たちの日常生活には、そういった場面が多々あります。

どうやら人間は無意識に周囲の人たちに影響されて、同じ行動を取る習性があるようです。

そして、この「人と同じ行動を取る習性」というのは、私たちの日常生活において良い方向にも悪い方向にも利用されていたりします。

ボーッとしていると、無意識に悪い方向に向かって進んで行ってしまう危険もあるから怖いんですよね・・・

同調行動とは?

冒頭でも書きましたが、私たちは無意識に周りの人たちと同じ行動を取っていることがあります。

これを同調行動と呼ぶみたいなんですけどね。

心理学用語らしいのですが、ここでは学術的な解説は不要かなと思います。(本題はそこじゃないので)

詳しいことは、↓↓のサイトを参考にどうぞ!


参考
同調行動コトバンク

同調行動についてここで必要最低限押さえておくことは、こんな感じです↓↓

  • 人は無意識に周囲の人間と同じ行動を取ってしまう
  • 同調行動自体は決して悪いことではない(人間の本能的な性質に過ぎない)
  • 自分一人だと心細いから周囲の反応を見て同じ行動を取ることで安心感を得たいという心理が働く
  • 集団の中で自分一人だけが異を唱えると批判される不安があるため、周囲の人たちに合わせようとする心理が働く
  • 自分で考えるのが面倒な時、気づいたら周りに同調していることが多い

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無意識に取ってしまう行動に注意!

赤信号みんなで渡れば怖くない

同調行動というのは、無意識に取ってしまう行動です。

たとえば友達同士で食事に行った時、最初の一人が注文したメニューと同じものをみんなが頼んでいたなんて光景は日常生活の中でもよく目にすると思います。

また、エレベーターに乗った時、なぜかみんなドアの方向を向いてますよね?

あと、何かの講義なんかでも、登壇している人が「○○だと思う方は挙手してください」と言った瞬間は誰も手を挙げず、最初の一人が手を挙げるのを確認してから他の人たちも次々と手を挙げるといった場面とか。

まあ、この程度でしたら何の危険も及ぼさないと思います。

しかし、こんな光景を目にしたことはありませんか?

横断歩道で何人かの人たちが信号待ちをしている時、車は走っていないけれど、なかなか青にならずイライラ・・・信号待ちをしている中の一人が赤信号を無視して横断歩道を渡り出すと、続いて何人もの人が赤信号を渡り出すみたいな。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉の通りですね〜?

これも同調行動のひとつだったりします。

もちろん、同調しない人もいます。

おそらく同調しない人は、ボーッとしているわけではなく「赤信号だけど車は走ってないし、みんなが渡り出したから…いや、ダメだ!ダメだ!」と短い時間の間に葛藤したり、考えたりしていると思うので、決して無意識に引っ張られることはありません。

同調行動自体は決して悪いものではないのですが、無意識に引っ張られて同調してしまうことも日常生活ではあったりするので、注意が必要だという話です。

とくに女性の場合は気をつけた方が良いと思います。

これらのことを踏まえたうえで、↓の関連記事をお読みいただくとヒントが得られるかも知れませんね?

個人的な意見ではありますが、女性の場合、男性よりも同調しやすいように思えます。

今度、数人の女友達とランチに行った時、同調行動を意識して観察してみると面白いかも知れません。

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無言の圧力は同調行動から生じる?

同調行動は時に圧力となり得る危険があります。

たとえば、多数決で意見が割れた時の多数派VS少数派みたいな対立構造なんかがわかりやすいと思うんですけど、多数派に属する人たちのほとんどが同調行動によるもので自分の意見など持っていない場合もわりと多かったりするものです。

それでも、少数派の人たちは、多数派の醸し出す雰囲気に圧倒されたり、ストレスを覚えたりするんですよね…

数で圧倒させて反対意見を言わせないような空気を意図的に作り上げるなんて戦略もあったりするので怖いですよね?

とくに無知で無垢な人ほど他人に同調しやすく、そういう人をたくさん集めて意図的に同調行動を促すことさえできれば、洗脳できてしまいますからね。

こういうことって、普通に企業なんかでも行われているようですよ。

派閥の中心にいる人と、その取り巻きをよく観察してみると新たな発見があるかも知れません。

余談ですが、このブログでも以前、こんなことを書いたことがあります↓↓

↑の記事も同調行動によって生じる集団圧力でしたね?

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流行は同調行動から生まれる?

よくわからないけど、みんなが持っているからほしい!

よくわからないけど、みんながやってるから自分もやってみよう!

よくわからないけど、みんなが「カワイイ!!」って言ってるから・・・

本当は自分でもよくわかっていないんだけど、周りの人たちみんなが持っていると不思議とほしくなるものとか、ありませんか?

流行のファッション、遊び、ゲーム、テーマパークなどなど・・・

先ほども書いたとおり、みんなと一緒だから安心なんですよね。

「流行に乗り遅れない」という言葉がありますが、「乗り遅れない」というのは、「取り残されたくない」(独りじゃ不安)という心理の表れでもあるわけです。

そして、トレンドが変われば、また次の波に乗り遅れないようにみんなが同じ行動を取るというサイクルで経済も回っているんですよね。

よくわからないけど、波に乗り遅れないように流行を追い求めている人たちのほとんどは、周りのみんなに同調して行動しているだけだったりします。

テレビ、雑誌、インターネットという便利なツールが不特定多数の大衆に同調行動を促す役割を果たすわけです。

最近ではInstagramやYouTubeなんかが効果的みたいですよ。

人気YouTuberが紹介した商品とか、インスタ映えを狙ったスポットとかいっぱいありますからね。

まあ、これもマーケティング的には常識だったりするのかな?

しかし、これが行き過ぎるとステルスマーケティング(ステマ)に発展するという・・・。

「よくわからないけど、みんなが・・・」という人は結構多いみたいです。

とくに何も考えることなく、テレビや雑誌から垂れ流される情報をただ受動的に摂取するだけの人ほど他人にも同調しやすいようなので注意した方がいいかも知れません。

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同調行動は良くも悪くも集団の結束を強める

夜の街

何度も繰り返しますが、同調行動自体は人間の本能的な性質みたいなもので、他人に同調することは決して悪いことだけではありません。

たしかに世の中のあらゆるところで、人間の本能的な性質が意図的に利用されることはありますが、本人が幸せであればそれはそれで良いことだと思います。

たとえば、「流行に乗り遅れないように」という行動は私も10〜20代の頃は普通でしたし、周りにいる人たちと同じような格好をして、同じような場所で遊んでいましたからね。

もちろん、かなりのお金を使いましたよ?

でも、後悔していませんし、あの時はそれが楽しかったんですよね。

この年齢になってあらためて振り返ってみても良い思い出です。

当時、夜の街で一緒にバカなことばかりして騒いでいた友人たちが、今では真面目に子育てに励んでいたりして、そんな光景を見ているとなんだか感慨深いものがあります。

たしかに当時の私たちは同調行動によって動かされていたのかも知れませんが、仲間同士の結束が強くなったのは事実です。

ただし、いじめなんかは同調行動によって周囲を巻き込んでエスカレートしていくので、怖いですよね・・・

良くも悪くも同調行動は集団の結束を強化するということです。

そう考えると、制服とかユニフォームってチームの結束を強めるために重要な役割を果たしているのかも知れませんね?

自分で判断するということ

人は意思決定する時、精神的に負荷を感じ、エネルギーを消費するなんて話があります。

自分で決断して行動するって実際にやってみると大変だったりしますからね。

考えない方が楽なんです。

「どうする?」と選択を迫られた時、自分で考えて決めるのが面倒なことって普通にありますよね?

周りに誰かがいたら、とりあえずみんなの様子を伺いたくもなるものです。

とくに普段からあまり物事を考える習慣ができていなかったりすると、無意識に周りのみんなと同じように行動してしまう傾向が強くなることでしょう。

しかし、この状態に慣れてしまうことが怖いんですよね・・・

気がついたら、みんなで赤信号を渡っていた…なんてことにもつながるわけですから。

やはり、めんどくさくても常日頃から物事を自分で考え、判断するという意識は大切ですよね?

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