先日、通勤&帰宅ラッシュ時の満員電車のストレスについて書きましたが、ひとつ思い出したことがあります。
誰もが一度は目にしたことがある光景だとは思うんですけど、とくに満員電車の中ってイライラしている人が目立つというか・・・
まあ、現代はストレス社会と言われることもあり、ちょっとしたことでイライラしやすい環境に晒されているというのもわかるんですけどね。
私も気をつけてはいるんですけど、最近だと天気予報が外れて雨が降ってきた時に洗濯物を干したまま外出していて、思わずイライラ・・・なんてことも普通にありますよ 😕
あと、ほんの些細なうっかりミスや他人のちょっとした発言や態度なんかも普段はそれほど気にならないのに、なぜかイライラする時も。
そんな時は、一旦落ち着いて自分自身に対して「なぜ?」を問いかけてみると簡単に原因が特定できたりします。
何事も原因が特定できれば対処しやすいですからね。
「最近、なぜだかわからないけどイライラしやすい・・・」という人は参考にしてみてください。
もくじ
イライラしやすいのは性格の問題だけではない?

イライラしやすい人というのは、怒りやすい=短気な人という解釈の仕方もありますが、怒るというのが爆発した状態だとするとイライラはその一歩手前というか、怒りが自分の内部から外部に一気にではなくジリジリと放出していて、周囲にもそれが察知できるレベルといったほうがわかりやすいかもしれません。
なので、たしかに短気ではあるかもしれないけれど、怒りやすい人とイライラしやすい人では微妙な違いがあるんですね。
また、どんなに性格が温厚な人でもイライラすることはあります。
そして、イライラするという反応は何かしらの精神的な刺激を受けた時に起こるわけで、その刺激に反応するレベルにも個人差があると考えられますよね?
そう考えると、イライラしやすい人というのは、性格そのものよりもちょっとした精神的な刺激に反応しやすいことが問題になってくると思います。
非常に穏やかな性格で全然怒らない人でも、耐えきれないほどの精神的苦痛を与えればイライラするものです。
つまりは、どれくらいのレベルの刺激(ストレス)でイライラの数値が上昇するかは、その人のストレス耐性によるということです。
どんなに大らかで優しい性格の人でもストレス耐性が極端に低い人は、ちょっとしたことでもイライラしやすくなるんじゃないかな?
以上を踏まえると、一般的に言われるイライラしやすい性格というのは、ストレス耐性が低いと解釈することができます。
ということで、ここではイライラしやすいのは性格というよりもストレス耐性の問題だと解釈することで対処法につなげていこうと思っています。
※性格的な問題については後述します。
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ストレス耐性は状況によって変化する

ストレス耐性には人それぞれ個人差がありますが、それだけではありません。
環境や条件によってもストレス耐性は変化します。
たとえば、普段は物腰柔らかい女性が珍しくイライラしていると思ったら生理前だった・・・みたいなことってありますよね?
これは、ホルモンバランスが一時的に崩れることが原因と言われていますが、状況の変化によってストレス耐性が低くなっていると考えることもできます。
とくにストレス耐性が極端に低くなっている状態だと、イライラもMAXに達しやすくなるでしょう。
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イライラしやすい人の特徴
イライラしやすい人の特徴というのは、言い換えればストレス耐性の低い人の特徴でもあります。
いくつか例をあげて見ましょう。
- 直情的で感情の赴くままに行動しやすい人
- 他人と自分を比較して一喜一憂する人
- 他人に過度な期待を抱く人
- 完璧主義者
- 細かいことが気になって仕方がない人
- 独善的な人
- 白黒思考の人
- 極端に自信がない人
- 物事を悪い方向に解釈する人
- 著しく読解力の低い人
- コミュニケーションがうまくできない人
- 自己中心的な人
- 思い込みが強い人
- ネガティブな情報ばかり収集している人
↑の中には性格的なものも含まれていますが、このような人ほどストレス耐性が低い傾向にあるのは確かだと思います。(性格的な問題については後述します)
その理由は、自分が求めている現実と実際の現実に大きなギャップが発生して、それがストレスとなって精神を刺激しやすい状況を自ら作り出しているからです。
ちなみに↓↓の関連記事についてもこの法則は当てはまるので、以上を踏まえたうえで読んでいただくと新しい発見があるかもしれません。
人は思うようにいかないとイライラする
基本的に人は、物事が自分の思うようにいかない時にイライラします。
- 赤ちゃんがぐずって泣き止まないことにイライラ
- 言いたいことが全然相手に伝わらなくてイライラ
- 満員電車で押されてイライラ
- やりたいことができない環境にイライラ
- 新しい家電を購入したのにマニュアルを読んでも理解できなくてイライラ
- 自分よりも恵まれている人をみてイライラ
↑↑は、いずれも物事が自分の思い通りにいかない状況です。
自分自身ではコントロールが困難な領域なので、思い通りにならない確率の方が高いんですけどね。
冷静になって考えると、イライラしても仕方がないのは誰でもわかることですが、疲れが溜まっていたり、生理前だったり、体調を崩していたり・・・といった条件によってもストレス耐性は変化するので不思議なことではありません。
「私は大丈夫!」と思っていても、このようなイライラしやすい状況に陥る可能性は誰にでもありますからね。
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対処法は感情と環境の見直し?

毎日イライラするということは、何かしらの精神的な刺激によって不快感を覚え、ストレス反応が起きていると考えられます。
日常生活の中に何らかのイライラするきっかけとなる事象があるはずです。
自分をイライラさせているのは、
- 感情的な要因
- 環境的な要因
この2つ↑が主だと思われます。
感情的な要因というのは、物事の捉え方や思考の癖です。
そして環境的な要因というのは、自分を取り巻く状況によって何かしらのストレスを受けているということです。
完全にイライラを解消することは難しいかもしれませんが、イライラの原因が何なのかを特定できれば、あとは感情と環境を見直すことが対処法にもつながります。
たとえば、他人の発言がいちいち気になってイライラするのであれば、少し距離をおいてみたり、隣の部屋の物音がうるさくてイライラする場合は思い切って引っ越すことで対処できますよね?
また、環境的な要因というのは直接的なものと間接的なものがあります。
直接的なストレス要因については、先ほど例にあげた隣の部屋がうるさいといったものです。
それに対して間接的な要因は、精神を刺激されていることに気づかないケースが多いので注意が必要です。
たとえば、夜のネオンでギラギラした繁華街だったり、暗闇で凝視するスマホの画面だったり・・・。
私たちの日常生活はさまざまな刺激に満ち溢れています!
もし毎日イライラして困っているのであれば、まずは原因を特定して自分の感情と環境を見直してみましょう。
ポイントは、感情と事実(出来事)を分離して考えることです。
感情と事実が結びついていると、見直そうとして思い出す度にまたイライラが蘇ってきますからね。
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性格的にイライラしやすい人

先ほど性格的にイライラする人については後述すると書きました。
イライラしやすいのは性格的な問題だけではなくて、ストレス耐性と環境によるものだと解釈すれば対処しやすいというテーマでここまで語って来ましたが、一応、性格的な問題でイライラしやすい人についても触れておきます。
性格的にイライラしやすい人のほとんどは神経質です。
おまけにセッカチな人もいたりします。
このようなタイプの人ほど他人だけでなく自分に対しても、そして社会に対してもとにかく細かいことが気になって、些細なことにも一喜一憂しやすい傾向にある人ほどイライラしやすいのではないでしょうか?
性格を直すのはなかなか難しいのですぐに改善できなかったりもしますが、やはり感情と環境を見直すことで、意識的に細かいことが気になる状況を遠ざけることは可能です。
うまくいかない理由よりもどうすればできるか?
物事が思うようにいかなくてイライラする人のほとんどは、うまくいかない理由を探して外部に原因を求めるか、自信が持てない自分を責める傾向にあります。
たとえば、こんなふうに。↓↓
- ○○が邪魔しなければうまくいったのに・・・
- どうして自分はこんなに簡単なこともできないのだろう・・・
- あの人さえいなければ自分が選ばれたのに・・・
- 時間がないからやりたいことができない・・・
- 過去にあんなことがなければ今頃は・・・
- あの人なら期待した通りにやってくれると思っていたのに・・・
他人を自分の思い通りに動かすことなんてできませんし、すでに起こってしまった事実は変わりません。
だからこそ、都合良く外部のせいにして自分がうまくいかなかったことを正当化しやすいというのもあるんですけどね。
しかし、それでは一向にイライラは解消できませんし、人生が良い方向に向かうことはないでしょう。
うまくいかない理由を探してイライラするよりは、少しでも可能性があるならば「どうすればできるか?」を考えたほうが健全です。
おそらく「うまくいかない理由よりも、どうすればできるか?」みたいな話は巷でもよく聞きますし、頭ではわかっている人も多いと思います。
しかし、うまくいかない理由を盾に言い訳する人が多いというのも事実です。
わかっていても実践するのは難しい理由は「思考の癖」にあると思うんですけどね。
まずは、うまくいかない理由を無意識に考えてしまう癖がついてしまっていることに気づくことが重要です。
このことを踏まえたうえで、以下の記事をあらためて読み返してみると何か発見があるかもしれませんね?
まとめ:長い目で取り組もう!

毎日イライラしていると健康にも良くありません。
イライラの原因が直接的な環境でしたら、思い切って環境を変えることで問題は解消できますが、性格の問題や思考の癖によるものだとしたら、すぐに改善するのは困難な場合もあります。
対処法はあっても、改善には時間がかかるケースも少なくないと言えるでしょう。
なので、すぐにイライラが解消されなくても長い目で取り組んでいくことが重要です。
まずは↓↓について洗い出してみましょう。
- イライラの原因を特定
- 感情と環境の見直し
- 感情に対しては思考の癖や性格も考慮
- 環境に対しては直接的要因や間接的要因かを考える
- うまくいかない理由よりも「どうすればできるか?」を考える
自分の状況がわかれば、あとは他人と距離を置いたり、環境を変えたりして、なるべく精神的な刺激を受けないように工夫することで対処はできます。
- 感情的な要因でイライラする場合
→ 悪い刺激の対象から距離を置く - 環境的な要因でイライラする場合
→ 思い切って環境を変えてみる - 性格的な問題でイライラする場合
→ 細かいことが気にならない環境に身を置く - 思考の癖によってイライラする場合
→ 自分の行動・思考を常に監視することで意識的に癖を直すように心がける
自分一人ではどうにもできそうにない場合は、周囲の人の力を借りるのも良いでしょう。
誰でも日常生活でイライラすることはあるので、完全に解消するのは難しいかもしれませんが、できる限り快適に暮らしたいですよね?
毎日イライラして困っているのであれば、すぐに結果を求めずに少しずつでも構わないので、長い目で取り組んでみてください。



