- 会社に行くの嫌だ!行きたくない!
- もう限界だ!こんな仕事今すぐ辞めたい
- 毎日仕事とかダルいし・・・もうやめたい
- 仕事が辛すぎて辞めたい
「できることなら、すぐにでも仕事を辞めて開放されたい」と思っている人もこの世の中には結構いるのではないでしょうか?
とくに仕事が生き甲斐というわけでもなく、単に生活費を稼ぐ手段でしかない場合は、ほとんどの人が嫌々仕方なく働いている状況だと思います。
「食っていくためには嫌な仕事でも我慢して続けなければならない」というのが、世間一般では常識みたいに言われることもありますからね。
そんな空気が漂う中で「仕事を辞めたい」なんて言い出したら「何を甘えたことを言ってるんだ!」と上司に怒られてしまいそうです。
はたして「仕事を辞めたい」と思うことは、甘えなんでしょうか?
「嫌なことから逃げたい」という欲求は許されないことなんでしょうか?
そう思うこと自体は、人間でしたら当然のことなんですけどね。
人間だったら誰しも「仕事を辞めたい」という欲求を持っているのが正常ではないかと思うわけです。
その理由については、この記事を最後までお読みいただければわかります。
もくじ
仕事を辞めたいのは人間の本能的欲求であり行動原理
先ほどこんなことを書きました↓
人間だったら誰しも「仕事を辞めたい」という欲求を持っているのが正常ではないかと思うわけです。
もっと言ってしまえば、単に「仕事を辞めたい」だけに留まりません。
- 仕事をズル休みして映画を見に行きたい
- このままフェイドアウトしてどこか遠くに行きたい
- やる気ないから今日は会社を早退したい
仕事に生き甲斐を感じるわけでもなく、単に生活費を稼ぐ手段でしかない人たちにとって、↑のような感情を抱くこと自体は甘えでもなければ、逃げでもありません。
「感情を抱くこと自体」というのがポイントです。
そもそも人間は動物であり、楽をしたがる生き物ですからね。
ところで「人は痛みを避けて快楽を求める」という言葉は聞いたことありますか?
フロイトという心理学者が提唱した行動原理なんですけどね。
これは無意識レベルの欲求だそうですよ。
ここでいう「痛み」には、不快に思うことだったり嫌なことも含まれます。
つまり、単なる生活費を稼ぐ手段として嫌でも我慢して仕事をするというのは痛みなわけです。
仕事が苦痛だと思っているのであれば、それを避けたいという感情が無意識に湧き上がってくるのも当然なんですね。
人は本能的に痛みを避けようとしますから。
「仕事なんて辞めて自由になりたい」という感情は「痛みを避けて快楽を求める」行動原理に基づいた本能的欲求なんです。
甘えとか、逃げではありません。
苦痛を避けようとする本能的欲求に過ぎないというわけです。
なので、仕事を単なる生活費を稼ぐ手段として捉えている人たちが「仕事を辞めたい」と思うのは、人間であれば当然のことなんですよ。
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辞めたいけど辞められない理由
「仕事を辞めたい」と口では言っていても、実際には辞めるとなると行動できない人たちがほとんどではないでしょうか?
仕事なんて辞めようと思えば、すぐに辞められるはずなのに・・・。
「きっと、そういう人たちは口先だけで、最初から本当に辞める勇気なんてないんじゃないの?」
なんて声も聞こえてきそうですが、これは本能的欲求によって「仕事を辞めたい」という感情が湧き上がったあとで、理性がブレーキを踏んでいると考えればわかりやすいと思います。
人間には理性というものが働きますからね。
だから、仕事を辞めるとはいっても、退職するのに正当な理由を考えたり、一緒に働く職場の人たちに迷惑がかからないかとか、次の仕事はどうするだとか、いろいろ考えて最終的には思いとどまるという・・・。
そして、結局は仕事を辞めずにズルズルと続けてしまう人も多いのではないかと思います。
実はこれも「痛みを避けて快楽を求める」という行動原理に当てはまっているんですけどね。
実際に仕事を辞めると、環境は大きく変わります。
たとえば、わかりやすいところだと仕事を辞めたら収入が途絶えたり、次の仕事を探したり、失業保険の手続きをしたりといった感じで結構エネルギーも消耗するし、不安も多いことでしょう。
環境の変化というのはストレスにもなります。
これが痛みになるわけですよ。
「会社を辞めたい」と思った時は仕事が痛みだったけど、実際に辞めようとすると今度はそっちが痛みに変わってしまい、結局会社を辞めるよりもズルズルと居座った方が楽だと考えるようになるんですよね。
苦痛を避けて、楽な方に行きたがるわけです。
いつの間にか会社を辞めることに痛みが伴うようになっているというね・・・
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仕事に誇りを持っている人にとっては甘えかもしれない
仕事に生き甲斐や誇りを持っている人ほど、「会社を辞めたい」という考えは単なる甘えでしかないと捉える傾向が強いようです。
まあ、向上心の強い人と単なる生活費を稼ぐための手段として仕事を捉えている人では、そもそもポジションが違いますから当然といえば当然なんですけどね。
もちろん、仕事に生き甲斐を感じるレベルに達するまでには、いろいろと大変なこともあったでしょうし、努力もしてきたと思いますよ。
厳しい試練に耐えてきた人間にとっては、中途半端に「仕事を辞めたい」と発言する人の態度が許せないという気持ちも少なからずあるでしょう。
でも、自分とは相容れない考えを頭ごなしに否定するのではなく、そもそも仕事を辞めたいと思うこと自体は「痛みを避けて快楽を求める」人間の本能的欲求から来ていることは最低限理解しておいた方が良いとは思います。
向上心の強い人でも会社を辞めたくなる
向上心の強い人ほど「仕事を辞めたい」なんてただの甘えであり、それは逃げに過ぎないと否定する傾向にあると書きましたが、実はこういう人でも会社を辞めたいという欲求に駆られることは十分にあり得ます。
仕事に生き甲斐を見出せず、単なる生活費を稼ぐ手段として嫌々働く人たちとは少し違いますが、人間は痛みを避けて快楽を求めるわけですから、いくら仕事に誇りを持っていて向上心が強い人でもその行動原理に支配されることは当然あると考えてよいでしょう。
たとえば、今の職場ではこれ以上成長が見込めない場合なんかは、どんなに仕事が生き甲斐でも限界が見えてしまったわけですから、そこに痛みを覚えてもおかしくはないですよね?
人間の欲とは際限ないもので、向上心というのも上を目指せばキリがありません。
どんなに向上心が高く、仕事に誇りを持っている人でも、自分が望む未来がそこで描けなくなったらそれは痛みに変わるわけです。
痛みを避けるためにさらなる可能性を探そうとするというのも行動原理に沿っていますよね?
- 痛み → これ以上の成長が見込めない現状
- 快楽 → さらなる自分の可能性の追求
この場合も「人は痛みを避けて快楽を求める」という行動原理にバッチリ当てはまります。
仕事に誇りを持っている人でも、これ以上成長が見込めないのであれば、その会社を辞めて別の場所でもっと自分の可能性を追求したいと思うのも当然です。
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仕事を辞めるべきかを判断する前に!
仕事を辞めたいと思うのは、痛みを避けて快楽を求める人間の本能的欲求による行動原理が大きく影響しているわけなんですが、ここでもっとも重要なのは、痛みの根底にあるものを探ることです。
痛みによって行動を促されるのであれば、その根底には何があるのかをしっかりと認識しておく必要があります。
痛みとは何かをきちんと把握することで、もしかしたら仕事を辞めることなく問題解決できるかもしれません。
たとえば、上司によるパワハラ・モラハラが苦痛で仕事を辞めたいのであれば、仕事を辞めなくてもこんな解決策があります。↓
職場でのいじめ(パワハラ・モラハラ)を相談するのはこの4つの機関!
仕事が忙しすぎてストレスが溜まっていることが痛みの根底にあるようでしたら、こういった方法で対処することだってできます。↓
仕事疲れにリフレッシュは不可欠!もっとも簡単で効果的な方法とは?
いずれも痛みの根底には何があるのかを把握することから始まります。
そして本気で仕事を辞めたいなら、今はこんな便利なサービスもあるので「本当は辞めたいけど辞められない」なんて気を病む必要もありません。
「仕事を辞めたい」と思うのは個人の勝手ですし、それを甘えや逃げだとは思いませんが「辞めてどうするのか?」「本当に自分がやりたいことは何なのか?」はきちんと考えて行動しましょう!
実は今回の記事を書くきっかけになったのは、ある友人の「本当は会社を辞めようと思ってるんだけど・・・」という相談でした。
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そして、私の友人と似たような境遇にある女性たちに情報を共有して頂けたら嬉しいです。