ここ数年では世間一般で「最近の若者は仕事よりもプライベートを優先する」なんて言われることも多いようで、20代と40代の会社員では価値観が大きく異なるみたいなんですが・・・
私は仕事よりもプライベート優先だったりします。
年齢的にはアラフォーなんですけど、どちらかというと私は20代の人たちが主張する「仕事よりプライベート重視」という価値観の方が共感できるかな。
あくまでも「今現在の私」というのがポイントです。
昔の私はプライベートよりも仕事優先でしたから。
「仕事とプライベートのどちらを優先する?」という問題において唯一無二の正しい答えなんてありませんし、良し悪しについては意見を主張する側の立場に依存すると思うんですよね。
優先順位はその時の状況によって変わる
まずは、原点に立ち返って物事の優先順位のつけ方について考えてみましょう。
普段私たちが物事に対して優先順位をつける時って、だいたいこういう基準だと思います↓
- 緊急性が高いか低いか
- リスクとリターンの大小
- 心地よさや満足度
たぶん緊急性の高低については、優先順位を決めるうえで一番重視されるんじゃないかな?
緊急性が高いものを最優先しないと取り返しのつかないことになる危険性もありますからね。
早急に手を打つべきこと=緊急性です。当然、優先順位は高いと考えてよいでしょう。
リスクとリターンについては、自分がとったリスク(行動)に対してリターン(見返り・報酬)が大きければ優先順位は高くなります。
リスクに対してリターンが少なければ、当然優先順位は下がるということです。
そして、心地よさや満足度というのは、わかりやすく説明すると、やらなければいけないことがあるにもかかわらず、つい娯楽を優先してしまうみたいな感じ?
当たり前の話なんだけど、緊急性・リスクとリターン・心地よさや満足度というのは、いつも固定されているわけではなくて、その時の状況によって変化します。
なので、それらと連動して優先順位も状況によって変わるというわけです。
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仕事とプライベートの優先順位を決定づける背景にあるもの
冒頭で取り上げた「仕事とプライベートのどちらを優先するか?」なんですけど、これも優先順位は緊急性・リスクとリターン・心地よさや満足度によって決定されると考えれば、少しはしっくりくるんじゃないでしょうか?
現代の20代の若者が昔と比べて仕事よりもプライベートを優先する理由は、
- 緊急性が低い
- リスクに対してリターンが少ない
- 満足できない
ということだと思うんですよね。
一方、40代の年配者が仕事を優先するのは、
- 家族を養うには仕事を優先せざるを得ないので緊急性は高くなる
- 年功序列が機能している場合は少ないリスクで大きいリターンも期待できる
- プライベートを犠牲にする以上、仕事で満足するしかない
といった理由が考えられますね・・・。
まあ、40代になるといろいろと事情も複雑になるとは思いますけどね。
この問題は、単純に20代と40代の会社員による意見の対立ではないということです。
かんたんに言ってしまえば、今現在自分が置かれている状況次第でいつでも優先順位は変わるという話です。
「最近の若者はハングリー精神がない」といった年配者の意見も一部ありますが、そもそも置かれている状況が違うんですよね・・・
仕事が優先という価値観も理解できる
この記事の冒頭でこんなことを書きました↓
年齢的にはアラフォーなんですけど、どちらかというと私は20代の人たちが主張する「仕事よりプライベート重視」という価値観の方が共感できるかな。
あくまでも「今現在の私」というのがポイントです。
昔の私はプライベートよりも仕事優先でしたから。
私がこんなふうに考えるようになった理由についてなんですけど、「状況によって優先順位は変わる」ということを説明するために私の体験談を書きますね。
本当はこういう話はあまりしたくないので、できれば軽く流してくださいw
20代の頃、都心に近い場所で男性と同棲していた時の話。
当時は家賃、食費、光熱費、通信費などの生活費はもちろん、彼の携帯代なども私が全部負担していたんですね。
都心に近い場所でそれなりに快適な部屋に住んでいたので、まあ家賃も高いわけですよ。
当然、生活を維持していくためにはお金が必要ですよね?
なので、私は昼も夜も一生懸命働いて稼いでました。
今あらためて振り返ってみると、あの頃の私はプライベートよりも仕事が最優先でしたね。
わかりやすくいうと、まあこんな感じ↓
- 生活費が高いので仕事を優先せざるを得ない(緊急性)
- がんばれば、がんばるほど稼げる(リスクとリターン)
- 結果さえ出せばチヤホヤされる(満足度)
緊急性・リスクとリターン・満足度、どれを見てもプライベートよりも仕事を優先する条件に当てはまります。
あと、もうひとつだけ私の過去の経験をあげるとしたら、借金の返済に追われていた時もこんな感じでしたよ↓
- 借金を返済しなければならない(緊急性)
- がんばって働いてお金を稼げば借金も減る(リスクとリターン)
- 借金が減れば安心できる(満足度)
こんな状況だったら、プライベートよりも仕事優先になるのも当然なんじゃないかなと思うわけですよ。
それを「プライベートより仕事優先」と主張する40代の会社員に当てはめて考えると、
- 家族や住宅ローン(緊急性)
- 出世や昇給(リスクとリターン)
- 上に気に入られたり、部下にヨイショされる(満足度)
って感じですかね?
しかし、これっていうのは仕事とプライベートのどちらを優先するかを自発的に選択しているわけじゃなくて、仕事を優先せざるを得ない状況に陥っているだけなんですよ。
もしかしたら「プライベートなんかより仕事優先が当たり前!」だと主張する人たちって、選択肢があるわけじゃなくて、生活を維持するために仕方なく仕事を優先しているだけなのかもしれません。
本当に心から仕事が大好きで、仕事に生き甲斐を感じている人だったら、わざわざ20代の若者に向かって「プライベート優先とか信じられない!ふざけるな!仕事を優先するのが当たり前だ!」なんてことは言わないんじゃないかな?
自分が味わった苦労を若い世代にも強要してくるような上司は、パワハラ・モラハラの傾向が強いので警戒した方が良いかもしれません。
本当に仕事が好きで好きでたまらなくて、仕事を通して世の中に価値を提供しようと一生懸命な人は、もっと輝いているはずですよ。
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アラフォーの私が若者の価値観に共感する理由
今現在の私はなんとか生活困難な状況から脱出できたのと、一般社会のレールから外れてしまったこともあり、仕事優先からすっかりプライベート優先に価値観も大きく変わりました。
社会のレールから外れてしまったことについては、こちらの記事で書いてます。
それなりにいろいろなことがあった人生だったけど、今現在の私の状況はというとこんな感じですね↓
- 生活のために嫌な仕事を我慢してやらなくても良い(緊急性が低い)
- 生活手段としての仕事をいくらがんばっても報われない(リターンが少ない)
- 仕事よりも大切な人たちと一緒に過ごす時間の方が大事(仕事に対する満足度が低い)
仕事とプライベートの優先順位は、その時の状況によって変わるものですね?
もしかしたら、何年かしたら私も現在とは状況が大きく変わって「仕事よりプライベートだって?何言ってんのよ!仕事優先でしょ!!」なんて価値観になっているかもしれません(笑)
本音はプライベート重視?
アラフォーの会社員であれば、家庭を持っていたりして守るものがあったりすると思います。
「仕事を優先するのは社会人として当然のこと。プライベート優先なんてけしからん!!」と若い価値観に対して否定的な年配者も、愛する人や家族のために働いている場合が多いわけです。
そして愛する人やかけがえのない友人というのは、すべてプライベートの中に存在します。
つまり、プライベートよりも仕事を優先するのが当たり前だと主張する人も、実は愛する人や家族といったプライベートな存在を守るために仕事を優先しているということです。
つまりは目的のための手段↓
- 目的:愛する人や家族のため(プライベート)
- 手段:守るべきものを守るために仕事をする
しかし残念なことに、いつの間にか目的と手段が入れ替わってしまう人も世の中にはいたりするものです。
目的と手段が入れ替わってしまうと、家庭を顧みず仕事ばかりを優先して結果的には家庭崩壊なんてことにもつながります。
外国だとプライベート優先という価値観もわりと普通だったりするようですが、どういうわけか日本社会においてはプライベートを犠牲にしてまで仕事を優先している人が評価されるというか、そういう人がカッコいいみたいな風潮があるのかな・・・
でも、愛する人や家族、そしてかけがえのない友人は、みんなプライベートな存在なんですよ。
本音はプライベートが大事って人も実は多いと思うんですけどね。
合わせて↓の記事を読んでいただけば、仕事とプライベートについて重要なヒントが得られるかも?