職場のいじめ対策!対処法は戦うか逃げるか?

選択する勇気

昔からいじめは大きな問題ですが、大人になってから遭遇する職場いじめについては社員教育や指導の一環、または自己責任という部分もあり、何か事件が起こらければメディアなどで大きく取り上げられることも少なかったりするのが現状です。

このブログでも以前「職場でいじめられるタイプは理不尽な嫌がらせにも耐える人」という記事を書きましたが、実際にいじめられやすい人というのは、どこの職場にもいたりします。

職場いじめにおいて被害者が個人でできる対策は、大きく分けると「戦うか?逃げるか?」のどちらかです。

今回は「戦うか?逃げるか?」両方の側面から社内で起こるいじめに対処する方法を取り上げていきます。

この記事を読むことで、気が弱く自分の意見をはっきりと言えない人や理不尽で納得いかない仕打ちによって腸が煮えくり返るような憤りを感じている人も、冷静に職場いじめに対処できるようになります。

職場いじめ対策は、感情に身を任せて衝動的な行動を取ったら逆に危険ですからね。

上司に相談する場合は注意!

上司に相談

「いじめられたら上司に相談する」という定説があったりしますが、たしかにいじめの加害者よりもさらに上の立場にいる人は頼りになる存在です。

しかし加害者の直属の上司に相談する場合は、周辺の情報が不足しているとかえって逆効果かもしれません。

いじめの加害者である上司とその上にいる上司、つまりは上司の上司がベッタリな関係性だったら注意が必要です。

相談する前に、あなたの言うことといじめの加害者が言うこと、相談する人間はどちらの意見を聞き入れるか?を考えてみてください。

相談相手が組織を俯瞰的に捉え、社内全体の環境改善を重視するタイプなのか?

それともいわゆるトップダウン型で、下の人間は多少理不尽な思いをしてでも上に尽くすことが当然だと思っているタイプなのか?

また普段は体裁よく振る舞うことで周囲にも好評価だけど、実際はなにもしない外面のよい見掛け倒しタイプなのか?

深刻な相談をする場合は、相手の立場よりも内面的な部分をよく知っておく必要があるということです。

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女性の場合は男性に相談しても理解されないことがある?

年配の上司

女性が社内でいじめを受けている場合、上司に相談するといっても相手が男性だと細かいところまできちんと理解してもらえない可能性も出てきます。

たとえば、ワーママが子育てや家庭のことを突かれて社内でいじめを受けていることを男性の上司に相談したとしても、男性の価値観は家庭より仕事優先だったり、育児については細かい部分まで汲み取ることがあまり得意でないため、ただ話を聞くだけで具体的な改善案が出てこなかったりすることもあります。

その結果「今後はこのようなことが起こらないように、(いじめている)本人には厳重に注意しておく」だけでその場は終わって、しばらくの間は何も起こらないかもしれないけれど、時間が経てばまた元に戻るなんて可能性だってあるわけです。

これは遺伝子レベルで組み込まれた男女の違いでもあるため、ある意味仕方ないことなんですけどね。

相手も親身になって話を聞いてくれたり、それなりに改善できるようにとは思っているんでしょうけど、その分野のエキスパートではありません。

MEMO
具体的かつしっかりとした戦略を立てて、たとえば

 

「このプランは1ヶ月以内に社内のいじめを完全になくし、それによって作業効率が15%アップすることを見込んで計画しています。いじめが起こる要因として考えられる◯◯や無駄な時間、△△の作業を大幅に削減し、いじめの被害者であるアリサさんが加害者を含む他の社員と共同で行う業務は●●だけなので、直接言葉を交わすこともありません。勤務時間中の言動によって他の社員と摩擦が起こることもありませんのでご安心して業務に集中できます。」

 

「もし万が一、この計画が14日以内にうまくいかなかった場合は、プランBも用意しています。プランBは失敗したプランAのデータを分析することによって、さらにいじめが発生しないように今後もブラッシュアップしていきます。」

 

「約1ヶ月間の結果をみて、必要であればプランCも考案します。」

 

「それでも改善できなければ、少しでも条件のよい部署への異動も考えましょう!もちろん、その際の待遇も配慮しますよ!」

 

なんて提案をしてくれる上司がいたらいいんですけどね・・・(笑)

基本的に男性は仕事優先で、業務に支障をきたさないことを重視する傾向が強いと考えてよいかなと思います。

逆に女性の場合は、業務以前に安心して仕事ができる快適な環境を重要だと考えるんですけどね。

なので、職場いじめにあっている女性が、男性の上司に相談してもその場で話を聞いてくれるだけで、解決には至らないこともわりとあったりするようです。

とくに相談する男性の上司が年配の方だと、アドバイスに根性論が入っていたりすることも多く、加害者への注意の仕方も高圧的で、さらに問題が深刻化する場合もあるので、相談する前に相手をしっかりと見極める必要がありますね。

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やられたらやり返す!倍返しで反撃だ!

やられたらやり返す!倍返し

ちょうどよい機会なので、昔、私が実際に働いていた会社で起こったある事件について話しましょう。

典型的な上司による部下へのいじめの話です。

以前、私が働いていた会社に上司から毎日のように理不尽な雑務の押しつけられ、ミスをしたら容赦なく罵倒され、いつまでもネチネチと嫌味を言われ続けて、それをずっと根に持っていた男性社員の同僚がいたんですよ。

彼は、とくに弱々しくておとなしい性格ではなかったんですけど、特定の業務がとにかく苦手で、それでも努力して少しでもみんなの足を引っ張らないようにがんばっていました。

周囲の評価も特別悪いわけじゃなかったし、仕事も一応はちゃんとやってたという印象です。

でも、どういうわけか上司には目の敵にされていて、本人もどうしていいかわからず、落胆してましたね。

たまに私も愚痴を聞いたりしてました。

会社や先輩社員・同僚に対してはそれほど大きな不満があったわけじゃないと記憶してますが、彼のストレスはかなり溜まっていて、いつの日か怒りの矛先は理不尽な上司に向かっていました。

そして、年末に事件は起こります。

年末に会社の忘年会があったんですけど、二次会で彼が上司に言われたひとことで堪忍袋の緒が切れたようです。

一時的に私は席を外していたため、その光景をリアルで目にしたわけじゃありませんが、その場に居合わせた人から話を聞くと目を覆いたくなるようなシーンだったみたいですね・・・

お店の人が通報して警察沙汰にもなったんだけど、被害届は出さなかったのかな。

上司に怪我を負わせてしまった彼は、その後退職しましたが、ネットの某掲示板に連日会社の誹謗中傷を書き込んでいるとウワサになっていましたね・・・

事件から数年後、たまたま彼のフェイスブックからツイッターのアカウントを見つけたので、タイムラインをさかのぼって眺めていると別の職場でもよくトラブルに遭遇している様子が伺えました。

そこには「俺はやられたら必ずやり返す!!倍返しだ!」みたいなニュアンスの書き込みが・・・。

ドン引きですよ!

きっと彼の中では、立場の低い人間を不当に扱うような悪人は徹底的に叩きのめすという正義感に基づいた行動だったんだろうけど・・・

恨みや怒りを暴力で倍返ししても何の解決にもなりません。

それどころか、自分がしたことは自分に返ってきますからね。

久しぶりに昔働いていた会社の元同僚をネットで見つけたので、元気そうだったらこっちから連絡してみようと思ったけど、何だか怖くなってやめてしまいました。

一見、弱い者いじめに対して拳で立ち向かうというのは、なんだか正義のヒーローみたいに見えますが、悲劇が連鎖するだけで何の解決にもなりません。

やられたらやり返すというのは、大人になると失うことの方が多く、取り返しのつかない事態にもなりかねないので気をつけましょう!

いじめられたから会社を休む?

うつ状態に陥る危険

これまでは職場いじめに遭遇したときに直接的に加害者と戦うことで対処する方法について書いてきましたが、一方、逃げるという対処の仕方もあります。

ただここで注意していただきたいのは、反射的に逃げるのではなく、戦略的に逃げることが重要だという話です。

なので、会社で嫌なことがあったから欠勤するとか、そういったレベルの話じゃないというのはあらかじめご理解ください。

そこを履き違えると、「会社で上司に嫌味を言われたら休めばいい」なんて稚拙な思考になってしまう危険があります。

自分の思い込みで「いじめられたら休む」という行動をとっても何も解決にはなりません。

下手したらただの「都合の悪いことから逃げる人」になってしまいますからね。

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社内いじめの相談窓口

相談窓口

「職場いじめから戦略的に逃げる」とは、どういうことでしょうか?

結論を先にいってしまうと、社内または外部の相談窓口に駆け込むことです。

現在、多くの会社では社内の問題を通報できる窓口が設置されています。

相談窓口でしたら、同じ部署の人間に知られることなく社内でいじめにあっているという事実を会社に通報することができます。

やはり上司や先輩社員に直接相談するとなると、いくら相談内容は内密にといってもどこか心配ですよね?

相談窓口は、人事担当者・管理職・労働組合・産業医・第三者機関と連携していて、相談すると事実確認および調査を開始します。

調査に基づいて会社側は、従業員への教育や研修を実施したり、当事者の異動、加害者の処分、メンタルヘルスや環境の改善といった対応をする場合も多いようです。

事実確認や調査に対して異議申立も可能で、再調査を依頼することもできます。

そして、それでも解決しない場合は、↓のような社外機関への相談すればよいでしょう。

  • 労働局
  • 労働組合
  • 弁護士

以前書いた女性社員のお局様対処法のときと、ほぼ同様のやり方ですね↓

職場でのいじめを相談するのに適した窓口や機関については、↓の記事にまとめています。参考にどうぞ!

職場いじめの相談先は? 職場でのいじめ(パワハラ・モラハラ)を相談するのはこの4つの機関!

いじめを立証する証拠集め

社内でいじめにあっていることを相談窓口や社外機関に報告する場合、いじめを立証するための証拠があった方が有利なのは当然ですよね?

上司や先輩社員からの横暴な態度やパワハラ・モラハラ・セクハラは、普段の言動にも表れます。

小型のボイスレコーダーやスマホの録音機能を使って、問題の発言を証拠として収めておくことも可能です。

証拠は動画でもいいでしょう。

ある程度いじめを立証する証拠が集まったら、相談窓口にその実態を報告するわけですが、状況確認や調査がしやすいようにきちんと事実関係を伝える必要があります。

事実関係に関しては↓に注意して伝えるようにするとよいでしょう。

  • どこで(場所)
  • 誰が(いじめている本人・役職)
  • いつ頃から(いじめが始まったと自覚している時期)
  • どのように(いじめの内容)
  • なぜ(考えられる原因・背景)
  • 自分の対応(いじめに対してどう対応してきたか)
  • どうなった(いじめの実害・業務への支障)
  • どうしたい(要望)

戦略的に逃げるというのは、つまりはこういうことです。

ただ闇雲に無断欠勤したり、会社をやめるのとは明らかに違います。

見方を変えれば、社内および社外の窓口に相談するというのも戦うことと同じだと解釈できますが、両者の違いは直談判など自分だけで単独で動くか、相談窓口など外部の力を頼るかです。

最終手段として会社を辞めるのは負け?

絶望と敗北感

残念ながら、一部の体育会系ベンチャー企業や小さな同族会社などでは、相談窓口が機能していない場合もあったりするようです。

また、人間は極限まで追い詰められると思考停止状態に陥ってしまい、誰かに相談するにも事実関係を整理して相手に伝えることすら困難な状態になったりします。

こうなったら、まともに仕事もできなくなりますし、環境を改善するために行動するのも困難です。

この状態に陥ったら、我慢して会社に居座るよりも退職するなり、転職して新しい職場で再スタートした方が快適かもしれません。

もちろんキャリアや社会的信用など損得を優先して考えれば、退職や転職することで損をする可能性もありますが、追い詰められて極限状態までいってしまったら、身の安全を優先するのは仕方ないことだと思います。

状況を改善するために何かアクションを起こすことができれば良いですが、追い詰められて何かをするにも気力さえ失せてしまって、劣悪な状況の中でただ苦痛に耐えるだけの人生をこの先も送るのなら、最終手段として退職・転職という選択肢も否定はできません。

職場いじめがエスカレートして酷い状態になると、無理な業務を押しつけられて過労死につながったり、精神を蝕んで自ら命を断つような危険性もありますからね。

また、いじめの苦悩によって常に頭が疲れた状態だと仕事のミスも起こりやすくなりますし、取り返しのつかない事故につながる可能性も出てきます。

とくにお客さんを乗せて自動車を運転するような業種に就いている人は危険です。

立場や収入よりも身の安全が第一ですからね。

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いじめ対策の目的と手段

職場のいじめ対策については、主に↓の2つの手段を取り上げました。

  • 戦う対処法:加害者の上司に直談判・やり返す(倍返し)
  • 逃げる対処法:社内の窓口や社外の機関に相談・退職・転職

ここでの「戦う」という意味は、自分が直接的にいじめの加害者と対峙することです。それに対して「逃げる」というのは外部の力を有効活用して戦略的に対処することをいいます。

で、「逃げる対処法」の最終手段は距離を置くというか・・・いじめが起こっている現場を去ること。

「逃げる」という言葉を使うと、どうしても「逃げ=負け」といった印象を受けてしまいがちですが、勝ち負けの問題ではありません。

戦略的に逃げるというのは、身を護ることです。

職場いじめについては、度々社会問題として扱われますが、残念ながらおそらく10年後もなくならないと思います。

自分一人でどうにかできる問題ではないので、専門の機関に協力してもらって対処していくことが賢明ではないでしょうか?

そして、いじめ対策の目的はあくまで劣悪な状況を改善することです。

加害者に制裁を加えたり、同じ痛みを味合わすことではありません。

いじめの被害者側としては加害者による理不尽な嫌がらせや言動に対して悔しい気持ちがあるのは理解できますが、くれぐれも目的と手段が入れ替わらないように気をつけましょう。

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2 Comments

jyamira1

最近「雇用は契約・・・玄田有史」という本を読みました。雰囲気に負けない働き方という副題がついていて、確かに良い内容の本でした。

先回の記事から続いている「いじめ・・・ハラスメント」に関して私なりに根深い部分として感じていることがあり、今回読んだ上記の本の内容を見ても不満に思うことがあります。

どのようなことかというと、「弱者はどうして弱者であり続けなければいけないのか?」という視点です。

一番の問題点は「収入」ということです。どこに働きに行っても、どんな仕事をしてでも(自分で・・・自ら)お金を稼げる人とそうではない人というのがある気がします。

仕事にしがみつくことしかできないというのはある意味で自己責任でしかないのかもしれませんが、それしかできない人にはどのような助言もむなしくなってしまう部分がある気がします。

例えば、会社の給与以外・・・アフィリエイトの収入が毎月30万円以上ある状態、結婚をしていてパートナーの収入が十分にあるなどという場合にまで、職場にしがみついて自ら穴にはまってしまうのはどうなのかな?と思いますが、仕事を辞めたら明日からご飯を食べられなくなる境遇の人も多いでしょう。

たちが悪いのは、それを見越して、さらにその部分を付いてハラスメントを実行する(本能的にいじめやすい人を見抜く能力があるのではないかというような人もいたりするんですよね…)人間も多いことです。

そういう場合のセーフティーネットとして、失業保険は弱いですよね…。

もっとどんどん会社や労基署などに訴え出ていくことで改善ができる部分もある気がします。(会社にという場合はダメというか「逆に痛い目に合うような会社もいまだ多い」かもです…)

相談できる、解決法を提示できる、そんな人を探せる人も少ないので、ユニオンみたいな仕組みがもっと浸透すると良いのかもしれないですね。

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アリサ

コメントありがとうございます。

「雇用は契約・・・玄田有史」という本は初めて知りましたが、アマゾンのレビューを見る限りでは良書のようですね。

読んでいないので内容についてはなんとも言えませんが、私のような社会的弱者の視点とはちょっと違うのかな・・・という印象です。

そして一番の問題点は収入というのは私も同感です。
ダイレクトに生活に直結してきますからね。

世の中にはどうしても「できる人」と「できない人」が存在しますし、収入を断たれる恐怖というのは弱い立場の人には一生ついてまわる問題です。

上司や先輩社員からのパワハラやモラハラに追い詰められて思考が働かない状態に陥ってしまうと、どうしてもスキができるので攻撃されやすくなってしまいます。

最終的には「逃げる」しかなくなるわけですが、失業手当をもらいながら次の仕事を探すだけでは確かに弱いですね・・・。

相談機関や解決につながるような仕組みがもっと浸透するのが理想だけど、同時に自分自身が会社にしがみつかなくても生きていけるようになるという自立心も大切だと思います。

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