ちょっと前に思わず休みの日にゴロゴロしてしまうことについて書きましたが、今回のテーマはそれと似ているようで実は深刻な問題を取り上げてみます。
普段は仕事も普通にできているし、人とのコミュニケーションにも問題ないのに、休みの日になると急に電池が切れたかのように無気力で何もできず、結局寝たきりで終わってしまうという人は注意が必要です。
実は私もかつてそんな状態に陥った経験があったりします。
どういうわけか休日だけ無気力になってしまって、本当に何もできないんですよ。
友人に相談しても「疲れすぎてるだけだよ。ゆっくり休んで!」みたいに言われると「うん、わかった。たぶん、そうだよね?」で会話が終わってしまって、現実は何ひとつ変わらなかったりする場合も多く、なかなか理解してもらえない苦しみがそこにはあったりします。
この場合、単にダラダラ過ごすのとは違いますからね。
放って置くと危険かも知れません。
休みの日になると毎回体調が悪い!だるい!
休みの日限定で急に無気力になって不本意ながら何もできず、結果的に寝たきりで終わってしまうなんてことをいうと、世間一般では意思が弱すぎるだとか、だらしないだとか、疲れが溜まっているだけだとか、逆にいろいろ言われそうですよね?
また、当事者である自分も「それは疲れが溜まってるだけじゃないかな?」と言われると、まったく疲れていないわけではないので、思わず納得せざるを得ないケースも多いでしょう。
普段は仕事も普通にこなしているし、情緒も安定していて、人間関係も問題なしとなると肉体的な疲れが原因だと思い込みやすいですからね。
どうせ休みの日なんだから無気力で何もできなくても誰にも迷惑をかけることはないですし、体調が悪かったり、だるくても週明けになればいつもの自分に戻れるという安心感とはまた違うんですけど、土日だけ我慢すれば大丈夫という気持ちもあったりするものです。
しかし、普段は決してそうではないのに休日限定で毎回のように体調が悪かったり、だるくて何もできないというのは、明らかにおかしいですよね?
さすがに疲れが溜まっている「だけ」とは考え難いと思います。
決して「だけ」ではないですよね?
とはいえ、休日さえ寝たきりでやり過ごせば、普段は日常生活に大きな支障をきたすようなこともないため、休日限定で無気力になるのは疲れが溜まっているだけだと結論付けて放置してしまいがちだったりします。
実はここが危険だったりするわけなんですが・・・
スポンサーリンク
休日限定で無気力なのはうつ病の入り口!週末うつの可能性も?
普段は普通に生活できていても土日など休日限定で無気力になってしまうのは、うつ病の入り口だという説もあるようですが、私の場合、週末うつという言葉の方がしっくりきました。
参考
休日を楽しめない=脱力感や無気力に襲われる―週末うつ時事メディカル
↑の記事を読めばわかるとおり、週末うつについては表面的には変わらなくてもうつ病とは違うようです。
わかりやすく解釈すれば、うつ病の一歩手前の段階といった感じでしょうか?
30~40代の独身男性に多いようですが、おそらく女性でもそれに近い立場や状況で日々、生活していると週末うつになってしまう可能性が高くなるように思えます。
私は過去にうつ病と診断されていますが、実はそれ以前のことを振り返ってみると週末うつに心当たりがあったりします。
当時は、普通に仕事もできていたし、自分でも気づかなかったんですけどね。
私の場合、毎週末になると急に何もできなくなって、土日の2日間は無気力で寝たきりなものだから、
- 部屋は散らかり放題
- 洗濯物や洗い物が溜まったまま
- お金はあるのに公共料金の未払いが発生
- 買い物にも行かないからご飯も食べない
- 友人からのメールも未読スルー
といった状況に陥りました。
結局、平日の仕事帰りとかに公共料金の支払いをしたり、帰宅後に部屋の片付けや洗濯物はしていましたが、それでもスッキリはしませんでしたね・・・
友達に相談しても結局「疲れが溜まっているだけ」と結論付けて、たまに部屋の片付けを手伝ってもらったりすることでその場はしのげていたので、結果的に放置してしまいました。
そしたら、1年もしないうちにこんな出来事↓が起こってしまったわけです。
「仕事に行きたくない」が続いたら危険?無理すると後でヤバイことに!
ちなみに私は家事が苦手ですが、一応結婚していた時は普通に主婦業もできていましたし、まったくできないわけではないんですよ。
スポンサーリンク
休みの日に動けない時の対処法
休みの日に急に脱力感や無気力に襲われて、何もできなくなった時は「あえて何もしない」というのも対処法のひとつとして有効です。
こちら↓の気力回復について書いた記事でも、何もしないという選択肢が出てきますしね。
たしかに何もできない時に無理して何かをしようとしても、それは負担にしかならないので当然だと思います。
しかし、動けない時もいろいろと気になって仕方ないものだったり、考えてしまうことなんかもあったりするわけで、物理的には動いていなくても頭の中はそうもいかなかったりするんですよね・・・。
そんなわけで、スマホに手を伸ばしたりして寝たきりでもできることをするわけですけど、こういった状態に陥った時は注意が必要です。
とくに休日のSNSなんかを軽い気持ちで覗いてしまうと、ネット上の人たちが発信するリア充アピールが、寝たきりで何もできない自分の無力感や劣等感をチクチクと刺激しますからね。
無気力に支配された状態で、下手にネットの情報にアクセスすると精神的なダメージも大きくなるものです。
その理由については、↓の関連記事でも取り上げているので参考にしてみてください。
また、友達に相談する時は相手に理解を求めすぎないように注意する必要があります。
やはり、休日限定で急に無気力になったり、体調不良になったり、寝たきりで何もできなくなったり・・・といった相談をしても、相手にとっては理解できなかったり、経験がないからどう対応していいかわからない場合も多いと思います。
「どうしてわかってくれないの?」という感情が湧き出てくるのもわかりますが、ここは話を聞いてくれたことに感謝しましょう。
そして、相談するなら友人のような素人ではなく、専門的な知識を持った人や自分を理解してくれる人を選ぶことが大切です。
相談相手を間違えると、さらなる状況の悪化を招く危険もありますからね。
要点をまとめると、対処法としては無理に何かをしようとせずに、
- 下手にSNSを覗かない
- 相談するなら自分を理解してくれる人を選ぶ
- 身体が動く平日にクリニックで診てもらう
を視野に入れて考えた方が良いでしょう。
周囲に相談できる人がいない場合、世の中には便利なサービスもあったりします。
しかし、こういった場合に限っては、私としてはやはり一度クリニックで診てもらった方が安心だと思うんですよね・・・
スポンサーリンク
普段の生活がきちんとできているからこそ気づけないという問題
そろそろ〆に入りますが、休日限定で急に無気力になって何もできない週末うつのような症状は、普段の生活がきちんとできている人ほど「疲れているだけ」だと勝手に結論付けてしまい、事態に気づくことが困難だったりします。
また、身近な人に相談しても、こういった状況というのは一般的ではなく、わかる人にしかわからない問題だったりするため、
- どうせ話してもわかってくれない
- 休みの日だけ我慢すれば大丈夫
- 相談相手に余計な心配をかけたくない
という理由もあり、自分ひとりで抱え込んでしまう人も多いのではないでしょうか?
たしかに休日さえ我慢してやり過ごせば、なんとかなってしまうことも多いと思います。
しかし、こんな状態だとせっかくの休日も楽しめないですよね?
楽しくない休日を過ごしても、リフレッシュできません。
仕事疲れにリフレッシュは不可欠!もっとも簡単で効果的な方法とは?
そのままこの状況を放置していると、どんどん精神的なストレスが蓄積されていって、そのうち本当に体調を崩してしまう危険もありますからね。
「うつ病の入り口」というのは、まさにそういうことではないでしょうか?
自分を客観的にみて「おかしいな?」と思ったら、かつての私のようになる前に早めに対処することをお勧めします。