「働いても貧乏だよ!お金なんてないよ!全然貯まらなくてさ〜」
と嘆くのは、私よりも少しだけ年下で同世代の独身女性。
先日、ちょうど給料日前ということもあってそんな話になったわけなんだけど・・・
彼女は正社員として安定した収入を得ているので世間でいうアラフォー貧困女子には該当しないし、急に大きな出費を余儀なくされたり、散財してなければそこまで苦しい生活を強いられることもないと思うんですよね・・・。
話を聞く限りではとくに贅沢をしているわけでも、浪費癖があるわけでもなさそうだし、何か事情があるようにも思えますが、生活は至って普通だったりします。
お金に困っているアラフォー独身女性とはいえ、この話は以前取り上げたようなケースとは微妙に違います。
合わせて↓↓の関連記事もお読みいただくと、その微妙な違いがわかると思うので参考にどうぞ!
正社員で毎月収入も安定しているのに常に金欠
氷河期世代に多く見られるアラフォー貧困女子というわけでもなく、多額のローン返済や家庭があるわけでもない私の知人ですが、正社員としての勤続年数も長く、それなりの収入を得ているにもかかわらず、なぜ常に金欠状態なのでしょうか?
生活ぶりを見ていても、とくに贅沢している様子もないですし、金遣いが荒いわけでもありません。
話を聞くと節約もしているみたいです。
忙しくてお金を使う暇がないとさえ言ってましたからね。
しかし、不思議に思って深く突っ込んで聞いてみると、使う暇のないお金を実はちょくちょく使っていたりします。
本人にしてみれば微々たるものというか、使っているという意識がないだけなんですよね。
水道の蛇口が緩んでいて、常に水滴がポタポタと零れ落ちるようにお財布から小銭が出ていく状態です。
生活に困らないほどの安定した収入を得ている人ほど、この状態に陥りやすいようにも思えます。
ストレス解消のために安いものをちょくちょく衝動買いする程度だったら、まだ可愛いものなんですが・・・
本当に怖いのは知らないうちに他人から植え付けられた金銭感覚によって、実は節約しているつもりが無駄遣いになっていたり、少しでもお金を貯めようと思って行動したのに結果的になぜかマイナスになったりすることではないでしょうか?
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お金の使い方より価値観の問題?
生まれて間もない頃から一緒に生活してきた親の金銭感覚は、当然ですが子供にも影響を与えます。
思えば私も貧しい母子家庭に育ったせいか、親の金銭感覚には強い影響を受けました。
私の場合はそれが嫌で嫌で堪らなかったので10代の頃から自立したいという気持ちが強く、結果的に夜の世界で成り上がるという活路を見出すことはできたけど、親に植え付けられた金銭感覚が足かせに感じることは多々あったような気がします。
私と母親の関係については↓↓の記事を参考に!
お金に対する価値観って長く一緒にいる人の影響を受けますからね。
一般的にわかりやすいところでいうと、
- 持ち家至上主義
- 年齢とともに収入も右肩上がり
- 現金主義
- 貯蓄主義
みたいな価値観は、親から植え付けられた金銭感覚がもとになっていると考えられます。
また、社会人になってからは毎日、会社の人たちと行動をともにすることになるため、一緒にいる人の価値観に影響されやすくなるんですよね。
たとえば、
- 会社帰りの付き合い(飲み会とか)
- 仲間内で話題の投資や資産運用
- 自己啓発や自己投資
などがありますが、同じ職場という閉鎖された空間にいると、自分もそこに参加しないとなんだか取り残された気分になって焦ってしまうものです。
差をつけられる恐怖というのかな?
自分も負けてられないみたいな感じ?
何か新しいことに挑戦するきっかけとしては良い刺激にもなるので、それが一概に悪いとは言えません。
しかし、それが本当に自分にとって今、必要なことなのかどうかは考えた方が良いでしょう。
たとえば「近い将来必要になると思うから」といって資格を取るために時間やお金を投資したとしても、その資格が今必要でなければお金が出て行くだけです。
冒頭に登場した私の知人の場合は、将来の不安もあって会社の人の影響で株式投資や投資信託に手を出したそうなんですけど、くわしく話を聞こうとしても本人にはまったく知識がないといった状態でした。
結局、銀行員や証券会社の営業マンの言うことにわけもわからずしたがって、結果的にお金が目減りしているだけなんですよね・・・。
ほかにも話を聞いていると、人付き合いのための出費が多いように思えました。
何が言いたかったかというと、知らず知らずのうちに他人の金銭感覚で自分のお金を使っているということです。
会社帰りの付き合いといってもお店選びは他人の金銭感覚で決められたりする場合も多いですよね?
また、資産運用も彼女の場合、銀行員や証券会社の担当者さんの金銭感覚が基準になっています。
本人はちゃんと「生きたお金の使い方」をしていると思い込んでいるみたいですが、冷静に結果をみてみるとそうとは思えません。
もちろん自分から積極的に身銭を切って挑戦しているのなら結果はどうであれ「生きたお金の使い方」をしていると思いますよ。
自発的に挑戦していれば、たとえ失敗してもそこから学ぶことは大いにありますからね。
しかし、彼女の場合はすべて他人の価値観に身を委ねているだけなのが問題だと思うんですよ。
当然、細かいお金がこぼれ落ちている状況にも鈍感ですし、いちいち些細なことを気にしないことが前向きといった感じで捉えているようです。
冷静に考えると、これって浪費とか無駄遣いとあまり変わらなかったりするんですけど、本人としては決してそれを認めたくないという・・・。
たしかに自分の成長のために「生きたお金の使い方」をしているという価値観は正しいけれど、結果的には何も得られず、ただただ気づかぬうちにお金が消えていっているだけなんですよね。
お金の価値観について語られることは多々ありますが、その前に「他人のお金の価値観が自分の経済状況に及ぼす影響」を冷静に考える必要があるんじゃないかなと思います。
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誰かと一緒にいると節約の意思も弱まる
常に金欠で働いてもお金がないと嘆く私の知人ですが、一応節約には励んでいたりするようです。
もしかしたら節約ネタに関しては、彼女の方が私よりも詳しいかも知れません。
とはいえ、彼女が金欠で困っているのは事実です。
不思議なことに節約って自分一人ではわりとできたりするものなんですよ。
しかし、なぜか誰かと一緒にいると相手の金銭感覚で行動してしまいがちだったりします。
たとえば、会社のお昼休みにみんなで一緒にランチに行こうとなった時なんかでも、食費を節約しているからと言って自分だけ断るのも気まずいですよね?
自分一人だったら問題ないけど、自分の勝手な事情に人様を巻き込むことはできないという心理がどこかで働いてしまうものです。
節約って自分一人だとわりとうまくいくんですけど、誰かと行動をともにするとなると自分の意思を強く押し通すことが難しくなるんですよね。
とくに人付き合いの多い場合は注意した方が良いかも知れません。
そして、他人に流されやすい人も気をつけましょう!
ちなみに節約に関する記事は↓↓になります。
↑↑で取り上げている方法は、いずれも自分一人で無理なく実践できるかと思います。
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まとめ:他人のお金の価値観が自分の経済状況に及ぼす影響
自分ではきちんとしているつもりでも、いつの間にか他人によって植え付けられた金銭感覚に影響されて、知らずにお金が出ていくことは普通にあり得ます。
他人の影響力って自分では気づかなかったりするんですよね?
「お金の価値観は大切だよ!」なんて言われることが多々ありますが、実はそれも自分の価値基準を軸に物事を考えられない人にとっては、他人に植え付けられた金銭感覚だったりするわけです。
先ほども少し触れましたが、「働いても貧乏だよ!お金がない!全然貯まらない!」と嘆く知人の話を聞いていて「お金の価値観」を正確に理解するには、「他人のお金の価値観が自分の経済状況に及ぼす影響」についてあらかじめ理解しておく必要があるんじゃないかなと深く考えさせられました。
もしかしたら、巷でよく言われている「周りにいる5人の平均年収が自分の年収になる」という話も(自分の周囲にいる)他人のお金の価値観が自分の経済状況に影響を与えるから、結果的にそうなるってことなのかも知れませんね?