どうしよう・・・絶体絶命のピンチ!
人間それなりに生きていれば、ピンチに遭遇することもありますよね?
人によってはそれが人生において挫折を意味する場合もあるでしょう。
そんな時によく使われる前向きな言葉といえば・・・
「ピンチはチャンス!」です。
「つらい時こそ、それをチャンスだと思ってがんばろう!」といった意味合いで発せられるこの「ピンチはチャンス」という名言なんですが・・・
たしかに凹んでいる自分に対して少しでも前向きになれるように自己暗示として使うのであれば、効果的かも知れません。
しかし、実際にピンチをチャンスにするには前提条件があるんですよね・・・
この記事では、世間でもよく使われる「ピンチはチャンス!」という言葉について深掘りしていこうと思います。
とくに何も深く考えずに、今までこの言葉を使っていた人も多いのではないでしょうか?
ぜひ、参考にしてみてください。
もくじ
なぜピンチがチャンスだと言われるのか?
人間が成長するためには、自分のもっている力を最大限に発揮して困難を乗り越える必要があります。
ピンチ(危機的状況)というのは、まさに困難であり、それを乗り越えることで成長する良い機会として考えることができますよね?
ピンチはチャンスだと言われる理由は、つまりこういうことです↓
ピンチ=成長のチャンス
また、いくつものピンチを乗り越えてきた経験は、それだけ成功体験を積み上げているので自信にもつながります。
なので、この「ピンチはチャンス」という言葉は、主に成功者と呼ばれる人たちが使っている印象が強いです。
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「ピンチはチャンス」とは誰の言葉?
さて、現在ではわりと当たり前のように使われているこの「ピンチはチャンス」という言葉ですが、いったい誰の言葉なのでしょうか?
調べてみたところ、大橋武夫さんという人物にたどり着きました。
大橋武夫(明治39年愛知生まれ)さんは、東洋精密工業代表取締役を経て、経営コンサルタントとしても活躍していたそうです。
独特な経営論を打ち出し、本もたくさん出版されています。
著書のタイトルには「ピンチはチャンス」という言葉も使われていたりします。
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いかにも成功者による格言といった感じですよね?
格言や座右の銘に感化されるだけの人たち
世の中には人生の格言とか、座右の銘が好きな人も一定数いて、Twitterなどでも意識高い系と呼ばれる人たちにウケがいいようです。
ことわざ・格言・名言・座右の銘など偉人の言葉というのは、耳障りも良く、誰に対してもそれらしく響きますからね。
しかし、良い言葉だけでは何も変わらないのが現実です。
どんなに「ピンチはチャンス!」だと言っても、行動しなければ何も変わりません。
また、「ピンチはチャンス」という格言に感化されて、実際に行動を起こしたとしても、それが正しい方向でなければ結果的に空回りしてしまいます。
なぜならピンチをチャンスに変えるには前提条件があるからです。
先ほどこの言葉について「成功者による格言」と書きましたが、多くの成功者と呼ばれる人たちにとっては、前提条件を満たしているからこそ「ピンチはチャンス」なのです。
では、その前提条件というのはいったい何でしょう?
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ピンチをチャンスに変える前提条件
ピンチをチャンスに変えてさらに成長を遂げるには、前提条件があります。
それは、問題解決能力といっても良いでしょう。
ピンチというのは危機的状況であり、解決するべき問題ですからね。
あらゆる問題を解決してきた経験というのは、当然自分の強みになります。
自分の強みをうまく活かすことができれば、成功にも近づきますよね?
だから成功者は、「ピンチはチャンス!」だということを自分自身の経験をもって自覚しているということです。
前提条件が欠落した状態で「ピンチはチャンス」という言葉を鵜呑みにすると、結局何もせずに運頼みになってしまいますからね。
もちろん、運も大事だとは思いますよ。
とくに何もせず、運が良かっただけでピンチから脱却できることもありますしね。
しかし、運だけで偶発的にピンチを回避できたことが自分の成長につながるでしょうか?
- ピンチをチャンスに変える(能動的)
- ピンチがチャンスに変わった(受動的)
↑これらの違いについてよく考えてみると良いでしょう。
たとえ結果は同じでも、そこに向かう過程も違えば、意識も違うということです。
ポジティブな言葉というのは、耳障りが良く、そのまま聞き流されてしまいがちだったりするため、言葉の意味を深掘りして考えない人も世の中には多いのでは・・・?
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ピンチを乗り越えるための3つの力
ピンチをチャンスに変えるには前提条件として問題解決能力が必要だと書きましたが、ここでいう問題解決能力というのは主に↓の3つです。
- 洞察力
- 思考力
- 行動力
まず、どのような状況に自分は陥っているのかをできるだけ正確に把握する必要があります。(洞察力)
また、客観的に事実を捉え、周囲の状況や過去の事例、必要な情報や知識を収集することで何かヒントが見つかるかも知れません。(洞察力)
ピンチと向き合い、乗り越えるために役立つ情報や協力者が見つかれば、どうすればそこから脱却できるか?具体的な仮説を立てることができます。(思考力)
この段階で、うまく発想の転換が可能であれば、ピンチをチャンスに変えるための施策を思いつくこともあるでしょう。(思考力)
あとは行動あるのみです。(行動力)
ひとつ参考事例として↓の関連記事を挙げておきます。
40代で仕事ができない人はヤバイ!無能な弱者はどうすればいい?
問題解決の流れというのは、だいたいこんな感じだったりします。
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チャンスは自分の外側にある場合が多い
思いもよらないチャンスというのは、基本的に外からやってくる場合が多かったりします。
これまで気づかなかったところに意外なチャンスが隠れていたりすることもあるでしょう。
また、身近にいる人がチャンスを運んできてくれることも当然あります。
しかし、ピンチに陥った時ほど人間というのは視野が狭くなってしまいがちです。
パニックになって焦ったりすると、周りが見えなくなりますからね。
そんな時こそ、落ち着いて周りを見渡してみると良いかも知れません。
視野が狭くなってしまって、目の前にチャンスが転がっているのに気づかない人も世の中には結構いるのではないでしょうか?
本当に危険な状況に陥ったらピンチはピンチでしかない!
「ピンチはチャンス」という言葉の意味や前提条件について掘り下げてきましたが、↓の関連記事にも書いたとおり、私も例外なく過去に何度もピンチを経験しています。
それなりに修羅場を潜り抜けてきたからこそ、今では「ピンチはチャンス」という言葉も腑に落ちたりするわけですが、あらためて当時のことを振り返ってみると、本当に危険な状況に陥った時はそんな言葉を発する余裕なんてありませんでした。
また、私の昔の知人で「ピンチはチャンス」とか、つらい事があると「ツイテル!ツイテル!」と口にする男性がいたのを思い出しました。(一時期同じ職場でした)
彼は、いつも明るくて前向きな性格でしたが、突然、奥さんが病気になって長期入院が決まった時は、さすがに「ピンチはチャンス」だとか「ツイテル!ツイテル!」なんて言葉を発することはありませんでした。
こういった苦しみというのは、本人にしかわからないものです。
たとえ相手を励まそうという意図があっても、「ピンチはチャンス」という言葉を使う際には少し慎重になったほうが良いと思います。
冒頭でも少し触れたとおり、自分に対して少しでも気持ちが前向きになれるように自己暗示として使うのであれば問題ありませんけどね。
もしかしたら「ピンチはチャンス」という言葉は、気持ちに余裕があるから発することができるのかも知れませんね?
まとめ
それでは最後に要点をまとめておきましょう!
- ピンチ(危機的状況)を乗り越えることは成長のチャンスだから「ピンチはチャンス」
- 偉人の名言や格言、座右の銘に感化されやすい人は注意
- ピンチをチャンスに変えるには問題解決能力が必要(前提条件)
- ピンチを乗り越えるためには「洞察力」「思考力」「行動力」の3つが重要
- チャンスは自分の外側にある場合が多いので視野を広げて客観的に物事をとらえることが重要
- 本当に危険な状態に陥ったらピンチはピンチでしかない
ネット上でも度々目にする「ピンチはチャンス」という言葉ですが、この記事をお読みいただいたことで、さらに深い解釈ができるようになればいいですね!