生きていれば誰でも困難な状況に陥ることがあります。
困難に直面した時、「なんとかなる」と楽天的に考える人もいれば「なんとかする」と立ち向かおうとする人もいるでしょう。
どちらも決して間違っているわけではなく、正しいと思います。
しかし、両者の違いをきちんと理解できていないと無駄に精神を消耗する危険もあるので注意が必要です。
私にも「なんとかする!」と意気込んで困難な状況に立ち向かおうとしたけど、結果的に精神を削られて良い方向には行かなかったという過去があります。
なぜそうなったかというと、「なんとかなる」と「なんとかする」という言葉の捉え方が原因でした。
今回は、そんな私の経験も踏まえて「なんとかなる、なんとかする」という言葉の捉え方について考えていこうと思います。
とくに逆境に陥った時、自力でなんとかしようとしてしまう人は参考にしてみてください。
また努力が無駄に終わったり、空回りすることが多い人にとっても生きるうえで何かヒントが得られるかも知れません。
もくじ
「なんとかなる」と「なんとかする」の違いとは?
困難に直面した時、主に「なんとかなる」と「なんとかする」といった2つの考え方があると思うんですけど、まずはこの違いについてきちんと理解しておきましょう。
一般的にはこんな印象を抱いている人も多いのではないでしょうか?
「なんとかなる」と「なんとかする」の違い
- なんとかなる(消極的)
- なんとかする(積極的)
どっちが正しいとか、自分はどっち派だとか、そういった話ではありませんからね。
「なんとかなる」は楽天家の思考?
何か問題が起きた時、「なんとかなるさ」と余裕をかましている人を見ると、
- 不安にならないのかな?
- 大きく構えているけど大丈夫?
- 呑気なこと言ってるなあ・・・
なんて思ったりするかも知れません。
困難に直面しても「なんとかなる」という考え方をする人は、楽天家といった印象がどこかにありますよね?
困難な状況に対して具体的な対処法はわからないけれど、きっとなんとかなるだろうみたいな・・・。
また、なんとかなるという姿勢は、自分で積極的に問題を解決しようとせず、環境や周囲の働きかけによって風向きが変わるのを待っているようなどこか受け身というか、消極的な感じがします。
「なんとかする」は努力家の思考?
一方、困難に直面した時、自分の力で「なんとかする」という人は、
- がんばっている
- カッコいい
- 責任感が強い
- 頼もしい
といったようにどこか好感が持てたりするものです。
また、ハングリー精神にもどこか似たようなものを感じます。
積極的に行動する人ほど、困難な状況に対して自分でなんとかしようとする印象がありますよね?
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人生には自分ではどうにもならないこともある
「なんとかなる」と「なんとかする」2つの思考を比較してみると、「なんとかなる」という考え方はどこか他力本願で消極的な印象もあって、「なんとかする」という考え方の方がポジティブで良いと感じてしまいがちなんですが・・・
人生には自分ではどうにもならないこともあるわけです。
先ほど「どっちが正しいとか、どっち派だとか、そういった話ではありません」と書きましたが、結構ここにとらわれてしまう人も多かったりします。
自分ではそんなつもりはなくても、気づいていないだけで無意識に他人に対して「自分でなんとかしろ!」という考えを押し付けている人なんかもいたりしますよね?
たしかに困難に直面した時、自力でなんとかする人はカッコよかったりするものです。
問題解決に向けて努力する姿は美しいですからね。
しかし、必ずしも努力が報われるわけではないですし、不可抗力の場合も当然あります。
また先ほど触れましたが、自力でなんとかするといっても単なる根性論で努力の方向性がズレていると無駄にエネルギーを消耗するだけです。
がんばればがんばるほどうまくいかないこともありますよね?
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がんばり屋さんほど自力でなんとかしようとする傾向
自分が困難な状況に陥った時、いわゆるがんばり屋さんほど自力でなんとかしようとする傾向が強かったりします。
自分でなんとかできる状況だったら、それでも良いと思います。
しかし、先ほども書いたとおり、人生には自分ではどうにもならないこともあるわけです。
ここを見極めることができていないと、努力も虚しく空回りして「がんばっているのに報われない。それどころかがんばればがんばるほどうまくいかない。」といった状況に陥ってしまう危険があります。
こんな状況に陥った時、責任感の強い人ほど「こんなんじゃダメだ!もっとがんばらないと!」と、自分を追い込んで消耗していくものです。
実はかつての私がそうでした。
その結果どうなったかについては↓の関連記事をお読みいただければわかります。
↑の記事タイトルにひとつでも当てはまる場合は、気をつけた方がいいかも知れませんね?
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なんとかなる秘訣を考えてみた
人生というのは自分ではどうにもならないことも当然起こるわけですが、どういうわけかなんとかなってしまう人っていますよね?
決して自力でなんとかしようと努力するわけでもなく、結果的に良い方向にいくみたいな。
私の周囲にもそういう人はいますが、よく観察してみると「なんとかなる人」というのは環境や他人の力を上手に使っていたりします。
もちろん運の要素もあるのかも知れませんが、そういう人って困難な状況に陥った時、いつも周囲にいる誰かが助けてくれるんですよね。
また、「なんとかなるさ」と大きく構えていてどこか楽天家に見える人でも、時間の経過や環境の変化をよく見ていて、自力ではなんとかできないことをきちんと見極めていたりします。
あえて自力ではどうにもならないことには注力しないで、他のことにエネルギーを使っているんですよね。
困難に直面した時、なんとかなる秘訣というのは、
- いつでも人を頼ることができる
- 自力でできることとできないことをしっかり把握できている
- 時間の経過や環境の変化をきちんと見ている
- 自分の弱さを認め、他人に対してもオープン
- 素直で愛され上手
↑の要素が重要になってきます。
「なんとかなる」という考え方は、どこか他力本願だったり、消極的な印象があったりしますが、常日頃から人とどのように接しているか?コミュニケーションが鍵といっても良いでしょう。
つまり、困難に直面した時、誰かに助けてもらうには良好な人間関係の構築が重要だということですね。
自分の周囲に味方が多いほど、困難に直面しても「なんとかなる」ものです。
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「できること」と「できないこと」を見極めたうえで判断する
「なんとかなる」と「なんとかする」の使い分けについてですが、今自分が置かれている状況によってどちらを選択するか考える必要があります。
自力ではどうにもできないことをなんとかしようとしても無駄にエネルギーを消耗するだけですし、やればできることを放置して「なんとかなる」と開き直るのもまた新たな問題を生む可能性がありますからね。
重要なのは、何か困難な状況が発生した時、反射的に「なんとかなる」とか「なんとかする」といった反応をすることではなく、まずは「自力でなんとかできるのか?それともできないのか?」を考えることです。
- なんとかできること
→ なんとかする - どうにもできないこと
→ なんとかなる
状況に応じて、「なんとかする」と「なんとかなる」を使い分ける必要があるというわけですね。
また、自分にできることをなんとかしてきたという積み重ねがあるからこそ、どうにもできないことに対しては「なんとかなる」と大きく構えていられるのかも知れません。
V6岡田准一さんの格言?(余談)
最後にちょっとした余談を。
実はこの「なんとかなる、なんとかする」という言葉なんですが、以前通っていたクリニックの先生が「もっとがんばらないと!」と自分を追い込んでいた私に対してかけてくれた一言だったりします。
うつ状態で苦しんでいた私は、この言葉に救われました。
当時の私には、時間をかけてゆっくり休養することが大事なのに「自分でなんとかしなきゃ!」という気持ちがどこかにあったんでしょうね・・・
今回この記事を書くにあたり、軽く調べてみたんですけど、実はこの言葉ってV6の岡田准一さんもよく使われていたみたいなんですね。
岡田准一さんファンの方たちの間では、一番有名な格言らしく、インタビューなどで何度もこの言葉が使われているようです。
もしかしたら、私が通っていたクリニックの先生(女性)って岡田准一さんのファンだったのかな?(笑)