老後の不安といえば若い頃からなんとなく抱いてはいたけれど、30代後半から40代にかけてはこれまで漠然していたものがリアルな問題としてより明確になってきますよね?
きっとアラフィフ世代に突入すると、さらに強く実感することになるでしょう。
とくに私のようなアラフォー独身女性にとっては、老後の不安というのは大きな問題だったりします。
時々私も自分なりに老後について考えたりするわけなんですけど、実際に年配者の方にお話を伺ってみると将来の不安を完全に解消するのは、ほぼ無理なんじゃないかという結論に達しました。
その理由についてはもちろんですが、この記事を読むことで私たちが今考えるべきことについて参考にしていただけたら嬉しいです。
もくじ
96%の人が老後に不安を抱いている?
2014年ではありますけど、こちらのデータ↓↓は2014年10月31日~11月30日にかけて2,532人を対象に実施した「老後の不安について」というアンケート調査の結果をランキング化したものです。
参考資料:「老後の不安」について(2014年版)「ミドルの転職」
↑↑のユーザーアンケートによると、
- 老後の生活に不安を抱いているのは96%
- 老後の資金が一番不安なのは49%
とのことです。
「老後の資金が不安」というのは、具体的に↓↓の2点を言います。
- 老後の生活費
- 年金制度
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老後の生活資金対策
年金制度については国の取り組みでもあるので、個人的な対策としてできるのは老後に必要な生活費を貯蓄したり、収益を生み出すことですね。
先ほどのアンケートによると老後の不安を解消するための取り組みとして貯蓄が1番多いようです。
- 老後資金の貯蓄
- 生活費の見直し
- 年金額の確認
- 副業
- 保険
- 資産運用
- 老後の仕事探し
↑↑老後の生活資金対策についてかんたんに要約するとこんな感じでしょうか?
やはり個人ですぐに実践できるのは、貯蓄と生活費の見直しですからランキング結果としては当然だと思います。
生活費の見直しについては、なにも老後の不安対策に限った話ではなくて、今からでも習慣化しておくと限られた生活費の範囲内でやり繰りできる力がつくので将来的にも役に立ちますよね?
昔だったら老後の生活のために貯蓄や生活の見直しをするって感じだったんでしょうけど、変化のスピードが激しい現代社会では、たとえ現状では生活が安定していてもいつ新型貧困に陥るかわからない危険もあるので、老後に関係なく常に危機感をもって行動した方が良いでしょう。
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老後の不安は解消できない!たとえ十分な貯金があっても?
これまでの話をざっくりまとめると、
- 老後に不安を抱えているのは96%
- 老後の不安ランキング1位は生活資金
- 老後の生活対策として貯蓄や生活の見直しは不可欠
ということになりますが・・・
たとえ老後に備えて十分な貯金があったとしても、老後の不安を解消するのは困難です。
その理由は以下の老後の不安ランキングをざっくりと要約したものを見ていただくと一目瞭然だったりします。
- お金の不安(貯蓄・年金)
- 健康(病気・怪我)
- 孤独(介護・人間関係)
たとえ老後の生活に必要な資金を用意できたとしても、やはり健康リスクは避けられないということです。
また、昨今ではニュースなどでよく目にする孤独死なんかも不安要素として大きいですよね・・・
もちろん、あり余るほどのお金を持っていれば、病気になっても高額な最新の治療を受けられますし、快適な老人ホームにも入居することができますけどね。
しかし、それで不安が解消されるかというと、どうなんでしょうね?
心が満たされるかどうかはまた別の問題ですからね・・・
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人間の死亡率は100%!
日本人の平均寿命は年々伸びていて、最近では平均寿命100歳時代の到来なんて話題もチラホラと目にする機会が増えてきました。
厚生労働省の資料↓↓によると、
- 90歳まで生きる女性は2人に1人
- 100歳以上の高齢者は30年前と比べて約50倍増加
とのことです。
参考資料:厚生労働省の年金に関するPDF
しかし、たとえ平均寿命が100歳まで伸びたとしても、人間の死亡率は100%ですからね・・・
すごく当たり前のことだけど、生きていればいつかは死が訪れるということです。
年を取ればそれだけ身体の機能も衰えますし、病気リスクも高まり、死にも近づきます。
大半の人たちはいくつになっても、少なからず死というものに大して不安を抱くものではないでしょうか?
たとえ「お金の不安・健康リスク・孤独」などが解消できたとしても、最終的に死に対する不安は回避できません。
なんと言っても、人間の死亡率は100%ですからね。
老後よりも現在抱えている問題と向き合うこと!
結論は冒頭でも書いたとおり、老後の不安を解消するのはほぼ無理ということになります。
実際に自分よりも年上の50代、60代の方にお話を伺ってもやはり「老後は安泰!なにも心配する必要がなくて安心!」という応えはほとんど返ってきません。
また、自分よりも年下の20代、30代前半でも「このまま年金を払っていれば老後の生活は補償されるし余裕でしょ?ノープロブレム!!」なんて能天気な人は少ないんじゃないかと思います。
結局、老後を迎えても不安は解消されないままなんですよね・・・
老後の不安に限らず未来のことなんて誰にもわからないことだし、不確定なものです。
人間ってどうしても不確定なものに不安を抱く傾向が強いわけで、唯一断定できることが死亡率100%なんて、そりゃ老後の不安は解消できませんよ(笑)
しかし、不確定な老後の不安を解消するのが無理でも、今現在進行系の不安だったらまだやり方次第で解消できるんじゃないかな?
つまり、今できることを精一杯やるしかないということです。
まとめ:大事なのは悔いのない人生
たしかに老後の生活は不安ですが、やはり死亡率100%は回避できないわけで、大事なのはできるだけ悔いのない人生を送れるかだと思います。
もちろん貯蓄や生活費の見直し、資産形成も重要ですよ。
しかし、最終的には自分の人生が幸せだったかどうかではないでしょうか?
以前書いた「生活水準を上げるより幸福度を高めることが大事な理由」という記事の最後にこんな一文があります↓↓
生活において今後はより幸福度が重要になってくるかもしれません。
「生活において今後はより幸福度が重要になってくる」というのは、老後の生活にも言えることです。
たとえ老後の不安は解消できなくても、できるだけ悔いのない人生を送りたいですよね?