このブログでも度々、人間関係について取り上げることがありますが、職場での人間関係に思い悩む人は多いようです。
私も過去に何度もそういった経験がありますが、やはり仕事の人間関係というのは割り切った方が良いのかなと思うことが多々あります。
とはいえ、なかなかそれがうまくいかないという人も当然いらっしゃることでしょう。
私も若かりし頃は、仕事とはわかっていてもなかなか割り切ることができず苦労しました。
年齢を重ね、そこそこ経験値も上がってくると徐々に仕事だと割り切って職場の人たちと接することができるようにはなりましたが、よくよく考えてみると組織に属さずに生活している現在は・・・といった感じです。
本当に仕事の人間関係は割り切った方がいいのでしょうか?
でも、それが原因で孤立してしまったら会社での自分の居場所がなくなってしまうのでは・・・?
私も会社員時代はそんなことを考えたことがありました。
ということで、今回はそんな私の経験談も交えて「仕事の人間関係を割り切る」というテーマでお届けします。
もくじ
仕事の関係だと割り切って人と接するということ
本題に入る前に軽く前提条件について触れておこうと思います。
「人間関係を割り切る」というと、なんだか薄情だったり、ドライな印象を受ける人もいたりするかも知れませんが、決してそういうことではありません。
仕事を進めていくうえで、どうしても職場の人たちとコミュニケーションを取らなければならない人も多いでしょう。
価値観や個性の異なる複数の人たちがひとつの目的に向かって働くとなると、どうしても摩擦が発生するものです。
そんな時、仕事上の関係性だからと割り切って人と接することができれば、いちいち他人の言動に腹を立てたり、悲しくなって落ち込んだり、感情を揺さぶられることも少なくなります。
職場の上司や同僚の言動に一喜一憂していると、仕事のパフォーマンスやモチベーションが低下したり、ストレスの原因にもなりますからね。
「割り切る」というのはあくまで仕事を快適に進めるための手段であり、決して自分にとって都合の悪い人を避けたり、職場のコミュニケーションを拒絶することではありません。
仕事の人間関係を割り切る目的は、自分の個人的な感情に振り回されず、淡々とやるべき仕事に集中できる環境を整えることにあるというわけです。
ストレスの原因の多くは職場の人間関係によるものだという説がありますが、やはり仕事上の人間関係を上手に割り切れていないと他人の発言や行動にいちいち感情を掻き乱されてしまうため、当然、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼしますからね。
会社を辞めたい理由として人間関係が挙げられることが多いのも事実だったりします↓↓
職場の人間関係を上手に割り切ることができれば、仕事に集中しやすくなるので自分の個人的な感情に振り回されて、やるべきことが手に付かないなんてことも少なくなるでしょう。
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職場の人間関係は会社による目的達成のための手段
先ほど述べた前提条件を踏まえたうえで、職場の人間関係について考えてみましょう。
会社は利益を上げる必要がありますよね?
会社がまったく儲かっていなければ、いくら従業員の結束が固く、良い関係性を保っていても潰れてしまいますからね。
そして、組織で働く場合、業務は分業制になっていることがほとんどです。
個々人に与えられた業務というのは、会社が利益を上げるための仕組みを細分化して適材適所に割り当てられた仕事なんですよね。
会社としては利益を生み出す仕組みがスムーズに機能するために、細分化されたそれぞれの業務を担う人たちの連携が必要となるわけで、「何のための人間関係なのか?」をしっかりと理解しておく必要があります。
もちろんチームワークやらチームマネジメントも大事なんですけど、目的は会社の利益の最大化であって、馴れ合いではないということです。
馴れ合いでは結果は出せませんからね。
職場の人間関係というのは、会社による目的達成の手段だといえるでしょう。
目的に目を向けて考えてみると、職場の人間関係にも多くの無駄が発生していることに気づくかも知れません。
無駄なコミュニケーションに気を取られることで、当然パフォーマンスやモチベーションにも影響が出ますし、目的から遠ざかる要因にもなりますからね。
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仕事上の人間関係を割り切るコツ
仕事の人間関係を割り切るコツは、感情の取り扱い方にあるといっても良いでしょう。
職場の上司や同僚が発する言葉には、できるだけ個人的な感情は介在させず、自分の仕事に関連するポイントだけを取り入れることが重要です。
そのためには、事実と感情を切り離して考える必要があります。
たとえば、上司に呼び出されて仕事のミスを指摘されることは誰にでもあると思いますが、
- ミスをしたという事実とその影響(現状把握)
- どのように対処すればいいか?(アドバイス)
- 今後の取り組みを再考(改善策)
↑のような事実を踏まえたうえでの発言は真摯に受け止めて、
- ミスをしたことに対する怒り
- 嫌味
- 過去のミスを掘り起こしてきて責める
↑のような上司の個人的な感情をうまく受け流すことができれば、事実に対してどのようにアクションしていけば目的達成に近づくことができるかが、より明確になります。
逆に上司の怒りや嫌味に気を取られて、重要なアドバイスが耳に入ってこないと、その後の仕事にも悪影響を及ぼす危険があるということです。
とくに女性の場合は感情的に反応しやすく、その後の仕事が手に付かないなんて事態に陥るケースが男性と比べて多いようにも思えます。
自分の個人的な感情に振り回されやすい人ほど、仕事上の人間関係は割り切った方がいいかも知れません。
他人が発する言葉や自分の感情に振り回されやすい場合は、↓の関連記事を参考にどうぞ!
実は↑の関連記事にも人間関係を割り切るためのヒントがあったりします。
また、仕事の人間関係を割り切ることは、仕事とプライベートのオンとオフをうまく使い分けるのとどこか似ていますよね?
仕事上の人間関係を割り切るコツとして、
- 個人的な感情を介在させないこと
- 事実と感情を切り離して考えること
- 「何のための人間関係なのか?」目的を見失わないこと
に「人間関係の全体像を俯瞰的に捉える」というのを付け加えておきます。
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会社での人間関係を割り切るメリット
会社での人間関係を割り切るメリットについていくつか挙げてみます↓
- 無駄なコミュニケーションが発生しない
- 仕事に専念できる
- 自分の仕事に集中できるので結果にもつながりやすい
- 嫌な人でも目的達成の手段として割り切ることでコミュニケーションが取れる
- 合理的
最後に「合理的」と書きましたが、仕事の人間関係を割り切るメリットについてはこの一言に集約されるような気がします。
とはいえ、決してコミュニケーションを疎かにするという意味ではありませんからね。
職場の人間関係を割り切るデメリット
職場の人間関係を割り切ることで発生するデメリットとしてわかりやすいものといえば、こんな感じでしょう↓
- 職場で孤立してしまう不安(輪の中に入りづらい)
- プライベートや人間性が周囲から見てわかり難い
- 職場の人たちと付き合いが悪くなる
- 結果を出すと一部の人から妬まれやすくなる
- 仕事でしかつながっていない人間関係が寂しい
職場の人間関係に悩みながらも、うまく割り切ることができない人の多くは、おそらく↑のような不安を抱えているのではないでしょうか?
仕事をするうえで目的意識がないと、そうなってしまうのも理解はできますけどね。
とはいっても、圧倒的に結果を出せば、自分に対する評価も変わりますし、気持ち的にも余裕ができるので周囲の人たちと積極的にコミュニケーションが取れるようになるものです。
大事なのは人間関係を割り切ることが、目的達成の手段としてきちんと機能しているかどうかです。
無理に人間関係を割り切る必要はない?
職場をひとつのチームとして捉えると、たとえ生産性は低くてもムードメーカー的な役割をしっかりと果たしていて、他の人たちのモチベーション維持に貢献している人もいたりするので、必ずしも人間関係を割り切ることが正解だとは言い切れません。
不思議なことに仕事はできないけれど、その人がいなければ仕事がうまく回らないなんてこともあったりしますからね。
たしかに仕事の人間関係を割り切ることで、無駄なコミュニケーションが減ってパフォーマンスが上がるという説もありますが、全体を俯瞰的に見た場合、仕事の効率だけでなく、それぞれが気持ちよく働ける環境作りも大切です。
なので、決して効率的ではなくてもみんなが気持ちよく働ける環境作りに貢献している人というのも重要だったりするわけです。
やはり、適材適所なんですよね。
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私の過去の経験を振り返ってみると・・・
冒頭でも少し触れたように、年を重ねることで仕事上の人間関係はある程度割り切れるようになった私ですが、昔は決してそんなことありませんでした。
とくに夜の世界でお仕事をさせてもらっていた頃なんかは、勝手にみんな仲間だと思って仕事とプライベートを公私混同していましたし、お客様や他のキャストの子たちの発言に一喜一憂することも多々ありました。
お店で事件が起こったことに動揺してしまって仕事が手に付かなかったこともあったかな・・・?
勝手に仲間だと思ってた子に裏切られたりすることも当時はたくさんありましたね。
そんな経験もあって、だんだんと仕事上の人間関係は割り切るようになっていったわけなんですが・・・
目標を立てやすく自分の収入にも結果が反映されやすい仕事だったこともあって、がんばれば結果が着いてきたのは幸いだったと思います。
この時、結果さえ出してしまえば、周りの見る目が明らかに変わることに気づきました。
手のひらを返す人や私を利用しようとすり寄ってくる人もいましたけどね。
先ほど「適材適所」という言葉を使いましたが、そのことに私が気づいたのは、その後、お店の経営に携わるようになってからの話です。
プレイヤーとして結果を出せば良かった立場から自分がマネージメントする側に回って、はじめてチームビルディングについて学んだわけなんですが、なかなかこれが難しく、現場との意思疎通が大変でした。
ハタチそこそこの私が思いっきり無茶できたのは、後ろでそんな自分を受け止めて、やりやすい環境を用意してくれる人たちの支えがあったからだと気づいたのもこの頃ですね。
私がいたのはギラギラした世界(キラキラではない)で目標設定がしやすいのと、そのためにやるべきことが最初から明確だったので、とてもわかりやすい業界でしたからね。
今あらためて当時のことを振り返ってみると、なかなか大変だったけれど、20代で何もない状態からそこそこ結果も出せて、その後少しの間、お店の運営に携わることができた経験は、今でも役に立っています。
私が経験から学んだ仕事における人間関係の割り切り方は、
- 結果を出す人は仕事の人間関係を割り切るのが上手
- プライヤーとマネージメントの両方の視点
- 適材適所を考える
↑を意識することです。
現在の私は仕事の人間関係を割り切らない
20代後半で結婚、離婚を経て、その後は一気に転落人生を歩むことになった私なんですが・・・
現在では組織に属することなく、フリーで仕事をしています。
療養期間を経てどのように現在の働き方に至ったのか?については、↓の記事を読めばわかると思います。
最近では、以前働いていた職場が取引先になっていたり、同業者同士で協力して仕事を進めたりすることも増えています。
一緒にお仕事をさせていただく方たちとは仕事上だけでなく、プライベートな話もしますし、一緒に食事に行ったり、遊びに行ったりすることもあります。
仕事上の関係だと割り切って人と接することは、以前よりも少なくなりました。
とくに雇われずに生きている人たち同士は、みんな孤軍奮闘していたり、一般的ではない価値観を持っていたりで、仕事で何かあっても上司が責任を取ってくれるわけでもないので横のつながりが重要だったりします。
しっかりと信頼関係が構築できている相手でしたら、仕事上だけでなく、人間的に「この人の力になりたい」と思う時は、採算度外視で仕事を受けることもあるくらいですからね。
私の場合、現在では嫌いな人と関わる機会もほとんどないので、仕事として人間関係を割り切る必要がなくなったのかも知れません。
あえて人間関係を割り切って考えないのも、また目的があるからなんですけどね。
お互いが快適に良い仕事ができる関係性を築くためには、あえて割り切らないという選択も有効です。
目的に応じて人間関係を考える
自分の過去を語るのは、ちょっと恥ずかしかったりもしますが、結論としては仕事上の人間関係を割り切るかどうかは目的にもよります。
先ほども書いたとおり、人間関係を割り切るというのは目的を達成するための手段ですからね。
以上をふまえたうえで、最後に要点をまとめておきましょう。
- 個人的な感情を介在させないこと
- 事実と感情を切り離して考えること
- 何のための人間関係なのか?目的を見失わないこと
- 人間関係の全体像を俯瞰的に捉える
- 目的によっては無理に人間関係を割り切る必要はない
メリット
- 無駄なコミュニケーションが発生しない
- 仕事に専念できる
- 自分の仕事に集中できるので結果にもつながりやすい
- 嫌な人でも目的達成の手段として割り切ることでコミュニケーションが取れる
- 合理的
デメリット
- 職場で孤立してしまう不安(輪の中に入りづらい)
- プライベートや人間性が周囲から見てわかり難い
- 職場の人たちと付き合いが悪くなる
- 結果を出すと一部の人から妬まれやすくなる
- 仕事でしかつながっていない人間関係が寂しい