非正規雇用については以前もアラフォークライシスの記事で書きましたが、度々ネットのニュースなどで高学歴の派遣やフリーターが話題として取り上げられたりしますよね?
実際に私も過去に派遣やバイトで、良い大学を卒業している人たちと一緒に働いたことがあります。
当時知り合って現在でもたまに連絡を取っているのは、某大学院を卒業している女性だけなんですけどね。
私自身は高学歴でも何でもないし、もともと育ちの悪い底辺層だったりしますが、あれから時が経って当時のことを冷静に考えてみるとそこに生きるヒントが見えてきたりするものです。
あとで記事中にも登場しますが、高学歴だったけど就職できず、派遣やパートを転々としていた私の女友達は現在、幸せに暮らしています。
もしかしたら真っ当に生きている人にとっては参考にはならないかもしれませんが、彼女の人生を観察してみて、私が気づいたことを書いてみようと思います。
もくじ
高学歴なのに就職できない理由
最近はそうでもないようですが、私たちの世代は就職氷河期なんて言われることもあって、大学を卒業しても就職できない人がたくさんいました。
どちらかというと最近は、就職できないというよりもブラック企業問題の方が大きく取り上げられるようですけどね。
ということで、調べてみると高学歴の人たちが就職できない理由はこんな感じでした↓
- 就職氷河期世代
- 就職活動に失敗
- 希望した職業に就けず挫折
- パワハラ・モラハラなどで追い詰められて病気などで退職後、再就職できない
理由は人それぞれですが、低スペックな私でも↑のいずれかに該当しますし、実際にそういった人たちを何人も見てきているので、まあ納得はできますね。
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世間的な高学歴派遣・フリーターのイメージ
世間一般と言っていいのかどうかわかりませんが、高学歴なのに定職に就けず、派遣やアルバイトで食いつなぐ生活を余儀なくされている人たちの印象を調べてみると、あまり良くない感じでしたね・・・↓
- 勉強しか能がない世間知らず
- 常に指示待ちで役立たず
- 考えが甘く打たれ弱い
- 危機管理が甘い
- どこか偉そうでプライドだけは高い
- 何を考えているかわからない
軽くネット上の情報を検索してみたところ、↑のような意見が目についたのですが、私の知る限りでは決してそうとは限らず、高学歴とか関係なく↑に該当する人は結構いましたけどね。
高学歴だから目立つだけ?それとも単なる妬みなのかな?
就職には学歴よりも経験・スキルが大事だってわかっている人ほど?
今まで私が出会った高学歴フリーターと呼ばれる人たちって、どちらかというとやはり真面目だったりするわけで、学歴よりも経験やスキルが大事ということも十分自覚しているようでした。
なので、派遣やバイトで食いつなぎながらも資格を取るために勉強したりだとか、見えないところで努力している人も多いといった印象がありますね。
しかし、変に真面目な人ほど空回りする傾向が強いというか、人生がうまくいってないことが多かったんじゃないかと今では思います。
ワーキングプアに陥る人も決して少なくはありません。
悲しいことに、再就職とか、手に職をつけようとして必死な人ほど報われない現実がそこにはありました。
一度、社会のレールから外れてしまうと、なかなか戻ることができない世の中ですからね。
私もかつて「そろそろ落ち着いてマトモに生きよう」なんてことを考えて、社会のレールの乗ろうとした時期がありましたが、結局うまくはいきませんでしたよ。
それもそのはずです。
世界は残酷なんだから。
アラフォー世代は夢も希望もないらしいけど後悔しない生き方を!
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世間のルールではなく自分のルールで生きる
離婚後、私も派遣やバイトを転々としていましたが、そこで出会った高学歴な人たちの多くは、なんだか固定概念に囚われている感じがしました。
とくに男性の場合はその傾向が強かったかな・・・と思います。
そんな中で知り合った高学歴な女性がいるんですけど、彼女もまた就職に失敗して派遣やバイトを転々とする生活を何年も送っていました。
当時私たちが働いていた職場は、よくありがちなこんな雰囲気だったんですけどね↓
しかし、彼女はいつも笑顔で楽しそうでした。人当たりもよく年の近い私たちはすぐに打ち解けました。
決して環境の良い職場ではありませんでしたが、彼女のことを悪く言う人は少なかったんじゃないかな?
学歴については、愚痴や悪口が大好きなパートのオバサンから聞いた覚えがあります。
彼女と深く話すようになったのは、ある日のお昼休みの出来事。
事務所で休んでいたら、彼女から「お昼どうします?」と話かけてきたのがきっかけでした。
「ズルズルズル~
ぐぇっ!グォっホ!ゴホ!
グオォォォォ!変なとこ入った!
た、助けてーー!!!」
と、パートのオバサンが特売品のスープヌードル(カップヌードルではない)を喉につまらせて咳き込んでいるノイズが耳障りだったこともあって、私は「外に出ます?」と彼女を誘って一緒にランチに行ったのをなんとなく覚えています。
それからは仕事帰りによく一緒に買い物とかにも行ったりもしましたね。
彼女が当時「今の仕事も生活も最高に楽しいよ!」と言ってたのを私はよく理解できませんでした。
そして「もっといろんな仕事して、知りたいことがたくさんあるんだ!」と言ったことも・・・。
もっといろんな仕事をしたいからという理由で、結局、彼女は私と同じ職場を辞めていったわけなんですけど、その後も連絡だけは取っていました。
あれから何年か経って、久しぶりに連絡してみたら小さなバーを営んでいるとのこと。
職を転々としながらも、彼女なりに世の中を知ろうと試行錯誤していたことや、社会のレールから外れたところにはどんな世界が広がっているのか探っていたこと、そして社会のルールではなく自分のルールで生きていたこと・・・いろいろ話しました。
彼女もまた私と同じように、社会のルールではなく自分のルールで生きる道を選んでいたんですよね。
「学歴とか就職とかって退屈。そういうの飽きちゃったって感じ。過去の栄光みたいなもの?」と明るく笑う彼女は逞しかった。
彼女は非常にマイペースで落ち着いていて、どこか天然でフワフワしてるんだけど、たまに鋭い一言を発することがあって、そこに芯の強さを感じるんですよね。
彼女のお店は無事に4周年を迎え、これから新たにカフェも始めるとのこと。
現在は結婚もしていて、幸せに暮らしています。
彼女の話は↓の記事にも登場するので参考にどうぞ!
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大事なのは人生の損切りなのかもしれない
テーマは高学歴の非正規・フリーターということで私の友人の話を取り上げましたが、再就職を目指したり、資格をたくさん取ったりしている人ほど報われないのは、もしかしたら人生の損切りができていないのかもしれません。
「せっかく今までがんばってきたのに、ここでそれを捨てるなんて・・・」という気持ちって、きっと誰もが思い抱くものだと思うんですよね。
学歴を手に入れるため予備校に通ったり、小さい頃から遊ぶ時間を犠牲にして勉強したりといった事情もあるかもしれません。
少しでも再就職に有利だと思って、いろんな資格を取ったりするにしても時間やお金を費やす必要があります。
しかし、すでにそういったコストが現実的に回収できないのであれば、損切りも視野に入れて新たな将来を考えなおした方がいいかもしれません。
回収できないコストのことをサンクコスト(埋没費用)っていうみたいなんですけどね。
これまで費やしてきた時間・お金・労力を考えると、一度手に入れたものを手放すのもなかなか難しいかもしれませんが、損失でしかないものは早めに損切りした方が人生におけるダメージも小さくて済むし、そこから新たな未来を模索するきっかけにもつながるんじゃないかなと思います。
人生は有限です。
後悔しない生き方を選択したいものですね?